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世界からお届け!SDGs通信 ウェリントン編。“循環型”企業によるサステナブルな制服づくり

毎号、世界中から届いた旬の話題を紹介しているBRUTUS本誌の「ET TU, BRUTE? CITY」から出張企画。世界中の約30都市から、今一番ホットなSDGsに関する取り組みをお届けします。今回はウェリントンから!

text: Mari Clothier / edit: Hiroko Yabuki

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環境負荷を抑え、ハイクオリティで着心地がよく、耐久性の高い制服を生産

2015年創立の〈リトル・イエロー・バード〉(LYB)は、主に企業のユニフォームを製造・販売するメーカーだ。サプライチェーンの透明性を徹底追求する“Bコープ認証”を受けた同社は、素材の原料であるオーガニックコットンのうち95%を、環境面・倫理面に配慮したコットン生産を実践する、インド東部の2つの協同組合から買い付ける。どちらも環境面では、天水栽培により使用する水の量を大幅に削減。倫理面では、労働者がオーガニック農業により経済的な安定が得られるよう、教育やトレーニングを実施している。

紡績や染色はフェアトレード認証を受けた工場で行い、工場内で使用する電力の60%を再生可能エネルギーで賄うことで、環境負荷を最小限に抑制する。また染色は逆浸透膜技術を用いた排水ゼロの水回収工場で行うため、染料や化学物質が水路に流入する心配は無用な上、使用後の水の再利用も可能。さらに工場労働者には性別や出自に関係なく、正当な労働条件の下、最低賃金を超える給与が支払われる。

使用後の制服の回収にも積極的だ。繊維はリサイクル・アップサイクルされることで循環。自社で回収した素材のうち、これまでに廃棄処分になったのは、全体のわずか1%ほどだという。またクライアントである企業にとっては、環境負荷を抑えたLYBの制服を採用することで、自社の社会的責任への姿勢を社外にアピールすることができるのも利点となっている。

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