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世界からお届け!SDGs通信 ウェリントン編。効果証明済みの骨盤底筋運動デバイスで、尿失禁を改善

毎号、世界中から届いた旬の話題を紹介しているBRUTUS本誌の「ET TU, BRUTE? CITY」から出張企画。世界中の約30都市から、今一番ホットなSDGsに関する取り組みをお届けします。今回はウェリントンから!

text: Mari Clothier / edit: Hiroko Yabuki

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NZでは女性の3人に1人が尿失禁を経験、「フェムフィット」利用で80%が改善!

ニュージーランドでは女性の3人に1人が尿失禁を経験しているといわれる。その問題を改善・解決するのに効果的な骨盤底筋運動を教えてくれるデバイスが〈フェムフィット〉だ。センサーが8つ取り付けられ、骨盤底筋や腹筋の状態をリアルタイムでバイオフィードバックし、利用者が効率よく運動に取り組めるようサポートする仕組み。オークランド大学の骨盤底部グループの研究に基づき、設計には臨床医が携わっている。市場に出回る他の類似ツールとは違い、れっきとした医療機器。アプリに統合された、尿失禁を改善するための、12週間にわたる運動プログラムを行うと、症状が最大80%改善することが臨床的に証明されている。

〈フェムフィット〉は、患者が医療専門家と二人三脚で利用することもできる。医療専門家が患者の臨床ポータルにアクセスし、リモートモニターする。進捗状況に応じて個別にアドバイスをもらえるので、患者はさらに効果的にデバイスを利用可能だ。

同デバイスを開発したジュノフェム社によれば、世界人口約80億人のうち、実に2億人が尿失禁の問題を抱えるそうだ。出産後や加齢に伴って起こるものと思われがちだが、実際に経験する女性の平均年齢は44歳で、子どもを産んだ経験がない場合も多いという。時には精神面にも影響する尿失禁は、決して軽んじることができない問題なのだ。

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