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世界からお届け!SDGs通信 台北編。EXILEのAKIRAの妻・林志玲による、ジャンルを超えた慈善事業

毎号、世界中から届いた旬の話題を紹介しているBRUTUS本誌の「ET TU, BRUTE? CITY」から出張企画。世界中の約30都市から、今一番ホットなSDGsに関する取り組みをお届けします。今回は台北から!

text: Mari Katakura / edit: Hiroko Yabuki

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財団を設立し、女性や子ども、大規模災害被災者の支援も。トップモデル兼女優・林志玲の積極的な活動

「志玲姐姐(チーリン姉さん)」の愛称で親しまれている人気モデルの林志玲は、慈善事業に積極的なことでも知られている。2011年に設立した〈財団法人台北市志玲姊姊慈善基金會〉では、主に子どもの教育と医療に力を入れており、学習障害をもつ子どもの早期治療を支援。このほか、原住民族の子どもたちの歌や踊りの伝承をサポートし、彼らの野球チームには球具や送迎車の寄付も行っている。

女性に向けた活動にも熱心で、乳がん検診車の購入資金を寄付したり、養護施設の少女には下着や生理用品を配布。地震など大規模災害が発生した際には台湾だけでなく、中国や日本でも緊急支援を行っている。

金銭や物資の提供だけでなく、チーリン自身が実際に人々のもとを訪れ、勇気とパワーを与える努力を続けている。モデルになる夢をもちながら全身にやけどを負い、人生を諦めかけていた少女のもとには何度も見舞いに訪れ、仕事場に連れて行ったことも。こうした情熱と励ましにより、少女はヘアメイクアップ・アーティストになるという夢を再びもつようになったという。 

2019年にEXILEのAKIRAと結婚し、出産後は芸能活動を控えているが、ライフワークである慈善活動は今後も続けていく予定だ。そこには「私の人生は拍手を得るためにあるのではなく、助けを必要とする人たちの両手を握りしめるためにある」という強い信念がある。

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