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世界からお届け!SDGs通信 ベルリン編。ダンボール製インテリアブランド〈RIAB〉

毎号、世界中から届いた旬の話題を紹介しているBRUTUS本誌の「ET TU, BRUTE? CITY」から出張企画。世界中の約30都市から、今一番ホットなSDGsに関する取り組みをお届けします。今回はベルリンから!

text: Akiko Watanabe / edit: Hiroko Yabuki

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購入することが資源増加の助けに。
インテリアブランド〈Room in a Box〉

ベルリン発のダンボール製インテリアブランド〈RIAB〉。デザインと機能性において良質なだけでなく、サステナビリティと値段に納得できるモノを、という信念がベースにある。2013年に〈RIAB〉が生まれてから現在までこの信念は揺らぐことなく、特に環境への考慮に関しては年々進化中だ。

丈夫で長持ちするダンボールは、ドイツで生産加工されているものを使用。製作過程の輸送距離を最低限に保っている。組み立てには植物ベースの糊(ジャガイモやコーンのデンプン)を使用しているため、商品全てが100%リサイクル可能。特に〈RIAB〉のメイン商品であるベッドは、丁寧に扱えば10年は使用可能で、破損があれば部分交換ができるのも利点だ。

2020年以降は世界中で植樹を行っている非営利プロジェクトに加わり、〈RIAB〉の商品が一つ売れるたび、マダガスカルやネパール、ハイチやブラジルなどで植樹を行い、これまで既におよそ8万本の植樹がなされている。また2022年夏からは、購買客から少額(5ユーロまで)の寄付を募り、〈RIAB〉が同等の金額を上乗せしたものを気候変動に対するプロジェクト「atmosfair」に寄付している。

インテリアブランド〈Room in a Box〉のシェルフ
シェルフはモジュールで可能性を広げることができる。

Room in a Box

ジェラルド・ディッセンとライオネル・パームによって、2013年ベルリンで誕生したダンボール素材のサステナブルな家具メーカー。
HP:https://eu.roominabox.com/

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