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世界からお届け!SDGs通信 メルボルン編。オーストラリア最古の織物工場 〈ウェーバリー・ミルズ〉

毎号、世界中から届いた旬の話題を紹介しているBRUTUS本誌の「ET TU, BRUTE? CITY」から出張企画。世界中の約30都市から、今一番ホットなSDGsに関する取り組みをお届けします。今回はメルボルンから!

text: Mifumi Obata / edit: Hiroko Yabuki

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クラフトマンシップの精神で
持続可能な製造を支える

1874年創業の〈ウェーバリー・ミルズ〉は、オーストラリアの羊農家から最高品質のウールを調達し、ブランケットやその他多くのウール製品を製造してきた。現在では、紡績から製造までを行う国内唯一の工場となったが、職人技と持続可能な生産技術を融合させ、デザインと持続可能性の両方を重視した発信を続けている。最も人気なメリノウール100%の製品は、多彩なカラー展開とスタイリッシュな柄、柔らかな手触りが特徴。オーストラリア南海岸沖の離島・タスマニアでデザイン、製造する。地元に根ざしたモノづくりを続けて150年。アニバーサリーイヤーの今年は、再開発の一環として、カーボンニュートラルなオフグリッドの水力発電と太陽光発電を導入決定。サステナビリティの面からも、常にアップデートし続けている。

冬は暖かく夏は涼しいウールは吸湿性および放湿性に優れ、耐火性も高い。汚れや匂いがつきにくく、シワになりにくいため洗濯頻度も少なくてすみ、省資源で手入れができる。持続可能性と耐久性に優れた国産ウールは、環境意識の高い購買層や、上質なものを大切にする消費者にとって最適な選択なのだ。

世界的な羊毛産地のひとつであるオーストラリアのライフスタイルに自然に溶け込むエシカル消費とウール。近年、豪州産メリノウールで現地製造するエシカルブランドやアップサイクル製品が多く生まれている。

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