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アーティスト・鹿児島睦の愛用する椅子。〈飛驒産業〉の《穂高》

食事をしたり、読書をしたり、時には何かを置いてみたり……椅子は心地よい居住空間に欠かせないもの。だからこそ、そのセレクトからは、自然と住み手の暮らしが浮かび上がってきます。「居住空間学2023」で取材した部屋から厳選した椅子を紹介。椅子から考える居住空間学“サイドB”です。
本記事も掲載されている、BRUTUS「居住空間学2023」は、2023年5月1日発売です!

photo: Masaki Ogawa / text: Masae Wako / edit: Tami Okano

〈飛驒産業〉の《穂高》

鹿児島 睦が語る椅子 飛驒産業の穂高

おばあちゃんの家にあるような、国産椅子の名作

100年続く木工家具メーカー〈飛騨産業〉の代表作を読書用に。

「和室に合う椅子というコンセプトで1969年に作られたもの。2代3代と受け継ぎながら愛用している方も多いそうです。これは《穂高》誕生50周年の時に私が生地をデザインした思い出の一脚。

“ウィリアム・モリスの生地のように永く愛される手仕事感のあるものを”と提案したら、織元の職人さんがとても喜んで、経糸6色と緯糸3色を使うゴブラン織りの技術に挑戦してくださいました」