松重豊 × ブン
役作りにも生きた?気まぐれな我が家の一匹
きっかけは、女房がペットショップで、狭い檻に入れられて売れ残っていた大きな猫を見て哀れに思ったこと。彼女の切実な願いもあり、翌日家へ連れて帰り、語感の良さから「ブン」と名づけました。
15秒以上は抱かせてくれないし、肉食獣なのに大根の葉や小倉餡が好物。その気ままさから、猫族には一般論が通用しないとわかっていたので、2020年のドラマ『きょうの猫村さん』の猫の家政婦役にも自由に向き合えました。
朝吹真理子 × 蕨
ただいてくれるだけで幸せ、存在すべてが愛おしい
もともと保護猫だった「蕨」。保護親さんが呼んでいた「わーちゃん」の愛称を踏襲して名づけました。
私の友人にもしっぽを立てて挨拶する愛想のよさや、こちらの顔を見てわーわーるるると話してきたり、触る前からゴロゴロと喉を鳴らしたりする愛嬌には、忙しくても、ちょっとでも一緒にいたいという気にさせられます。少しだけ魚くさい口のにおいまでもが愛おしい。ただいてくれるだけで、本当に幸せです。
カネコアヤノ × 晩、日の出
ジャケットにも登場する正反対なふたり
ふたりとも出会った時に体に電流が走りました。日の出は、直感的につけた名前ですが、晩は、カラーリングが日の出と対になっているように感じたので名づけました。
普段は気難しいけどふたりきりになると喉を鳴らす日の出と、いつもそばにくっついて、遊んでほしいとねだる晩の対比は毎日見ていても飽きません。中でも手酌でご飯を食べる日の出や、寝てる時白目になって気を許している晩の姿が一番愛おしい!
福岡堅樹 × チャド
ラグビーに医学部受験、いつも支えてくれた
映画『ブラックパンサー』の主人公の男性のように優しく強い子に育ってほしいという願いから主演のチャドウィック・ボーズマンさんの名前をつけました。でも実際はかなりの甘えん坊(笑)。
僕のトイレの時も扉の外で待っていて、必ず後をついてくるんです。腕の中でよく寝るんですが、その寝顔が毎日の癒やし。ラグビーのトレーニングや医学部受験の勉強が大変だった時もチャドがいてくれるから頑張れました。
石橋静河 × 銀次
ツンとしてても甘えん坊、かまいたくなる弟分
「銀次」の名前は、母が直感的につけたもの。18年生きた先代の猫を失った寂しさに暮れていた頃に出会いました。驚くと背中を丸めしっぽを太くして、斜めに走ってくる不思議な動きをします。「怖い!」と「気になる!」の気持ちがせめぎ合っているようでおかしい。
そんな彼を俳句で表現するなら「甘えたい 甘えられない さびしん坊」。根は人懐こいですが繊細で、この子のために頑張ろうと思える愛しい弟分です。
堀込高樹 × コマ
彼女なくしてあの名曲はなかったかも?
鼻の頭に黒い点々模様があることから「ゴマ」、それが転じて「コマ」と呼ぶように。来客時に客人に愛嬌を振りまいたり、名前を呼ぶと面倒くさそうにしっぽを振ったりする人懐っこい仕草が見ていて楽しいです。
歌詞の題材に困ったらコマをネタにすることもあって、KIRINJIの「ネンネコ」という曲が生まれたのも彼女のおかげ。日頃は意識しませんが、そばに「いる」だけで自然と癒やされているのかもしれませんね。
イ・ラン × ジュンイチ
長生きを願ってやまない、人生の相棒
10代の頃に好きだった漫画『ピューと吹く!ジャガー』の主人公にちなんでつけた「ジュンイチ」。家では王様のように威張るのに、外に出ればビビっておしっこを漏らしちゃうほどの臆病者(笑)。
今は年をとってあまり動けませんが、ひと月に1度、急に走りだす瞬間がとても可愛くて。365日24時間、彼の存在が私に生きる希望を与えてくれています。
セントチヒロ・チッチ × 坊ちゃん、ハク
忙しい日々に、寄り添ってくれるパートナー
インスタグラムで一目惚れして、ブリーダーさんに連絡して引き取ったのがこの双子。私の名前のもとである映画『千と千尋の神隠し』の登場人物2人の名前をつけました。
ライブが忙しくても、ベッドで一緒に寝てくれるふたりは私の支えです。時に上に乗ってふみふみしますが(笑)。1人で暮らしていたら味わえない気持ちをふたりが教えてくれました。
オカモトコウキ × ぺろり
思わぬ珍行動が日常に笑いを添えてくれる
むーちゃんという猫に続く2匹目としてうちへやってきたぺろり。自分の体をよくぺろぺろ舐めることから名づけました。テレビを観ていると、一番邪魔なところを陣取るウザさも含めて可愛くて。
意味不明なことばかりするので、爆笑で疲れも吹き飛びます。もし話せるなら、なぜ入室禁止の音楽機材部屋にやたらと入りたがるのか、聞いてみたいですね。