人生100年時代。猫だって長生きする時代だ。猫の平均寿命は15歳といわれているが最近は20歳まで生きる猫も少なくない。「猫の医療にちゃんと取り組む獣医師が増えたというのがまず大きいですね」と言うのは猫専門病院〈東京猫医療センター〉の医院長・服部幸先生。
「そして、フードも良くなったし飼い方も変わってきました。今、日本の猫の7割が室内飼い。外に出ると交通事故や虐待に遭ったり感染症にかかるリスクが高くなる。家の中にいるだけでずいぶん寿命が延びるんです」。
しかし、長生きすればするほどいろんな病気が見つかってしまうのは人間と同じ。そこで猫の健康診断「猫ドック」を定期的に受診することが望ましいと服部先生。
「7歳8歳を超えると腎臓病、糖尿病、いろんな病気が増えていきます。病気の予防、早期発見、早期治療のため年に1〜2回の健康診断を推奨します」。
服部先生の病院では、猫の状態をチェックし、どんな検査が必要かを決めるが、血圧測定、血液検査、レントゲン、尿検査、尿タンパク検査、腎臓のエコー検査がベーシックとか。ほかに、心臓や肝臓、胃や腸のチェック、ホルモン検査、遺伝子検査なども。
ということで、グラフィックデザイナー田部井美奈さんの愛猫だんごさんが「猫ドック」を初体験。だんごさんはセルカーク・レックスの男の子。体験時で9歳。
「今まで大きな病気はありませんが、純血種なので免疫力がちょっと弱いのが心配で」と田部井さん。
「実は、前の年からヘルペス菌が悪さをして右目の角膜の調子が悪いんです」。さてはて、だんごさんの検診結果やいかに?
だんごが体験してきました!