愛する猫の魅力は、どうすれば伝えられる?写真家・砺波周平に学ぶ、猫写力

猫は絶えず動くし、表情もクルクル変わる。撮りたい瞬間に意図した姿を収めるのは難しい。愛する猫の魅力は、どうすれば伝えられるのか。写真のプロ、さらに愛猫家ならいい方法を知っているに違いない。猫飼い写真家・砺波周平さんに聞いた、お気に入りの一枚と撮り方、気構え。

初出:BRUTUS No.1017「猫になりたい。」(2024年10月1日発売)

text & edit: Taichi Abe

切り取りたいのは日常風景。気楽に辛抱強く時を待つ

「ここに写るスミは3人の娘のマスコット的な存在で、彼女たちといつも一緒。庭に出ると必ず寄ってくるので、その時の様子を撮影しました。

まずは、辛抱強く待つこと。なるべく自然な状態を撮りたいので、こちらの気配を消して、良いタイミングになるまでそっとカメラを構えています。気持ちとしては“猫を撮るぞ!”と気張らずに日常の中の一風景を撮るような意識で構えています。

基本的にレンズは50~85mmの焦点距離のものを使います。特に多いのは50mmですね。あまり望遠で撮ってしまうと非日常感が強くなってしまうから。あくまでも、スミがいる“いつもの風景”を撮ることを心がけています。この写真のように家族と一緒に猫を撮ることも多いですよ。

スミはおっとりしていて利口な猫だから撮りやすいのかもしれません。もともと家に出るネズミを獲ってもらおうと飼い始めたのですが、一度も獲らず、それどころかネズミと仲良くしていました(笑)」

TAG

SHARE ON

RECOMMEND MOVIES
おすすめ動画

BRUTUS
OFFICIAL SNS
ブルータス公式SNS

SPECIAL 特設サイト

RECOMMEND MOVIES
おすすめ動画