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愛する猫の魅力は、どうすれば伝えられる?写真家・丸尾和穂に学ぶ、猫写力

猫は絶えず動くし、表情もクルクル変わる。撮りたい瞬間に意図した姿を収めるのは難しい。愛する猫の魅力は、どうすれば伝えられるのか。写真のプロ、さらに愛猫家ならいい方法を知っているに違いない。猫飼い写真家・丸尾和穂さんに聞いた、お気に入りの一枚と撮り方、気構え。

text & edit: Taichi Abe

写真家と猫、お互いのコンディションを考える

「5歳になるノンタンの成長を写真に残したくて、日々変わる姿をたくさん撮り続けています。とにかく毛が伸びるノンタンは、私が頻繁にトリミングをしています。その甲斐あってか、この写真もノンタンの毛並みのふわふわ感が出ました。猫はいつベストショットが撮れるかわからないので、日頃からケアすることも大事なのかもしれません。

猫にもコンディションがあると思うんです。例えば、ノンタンは調子が良い時は目の色が緑色になります。動き回る時もあれば、寝てばかりの日もある。加えて、撮影する私にもコンディションがあるわけで、撮りまくるのではなく、両者の具合を見極めて撮影するようにしています。

この作品は“生活”が一つのテーマです。その空気感を切り取るためにカメラの感度はできるだけ上げません。1/30までは手持ち。部屋が暗いから、本当は三脚を立てたいですが、思った通りの場所に猫が来ることは稀。基本的には手持ちです」

セルカークレックス
「16:30」