牡羊座の羅針盤
理想から目を背けない
週の初め、月は牡羊座にとって自己表現の部屋となる獅子座にいます。そのため、実行力が上がり、のびのびと自分の持ち味を活かせるようになるでしょう。
コミュニケーションや思考を司る水星は、今週、蠍座から射手座へ移動します。蠍座は深い変容の部屋にあたるサイン(星座)で、ここ水星がいるときは、なにかと思索に耽ることが多かったかもしれません。いっぽう射手座は、牡羊座から見て、広がる未来を意味する部屋。ここに水星が入ると、じっくり考えていた計画を一気に現実のものにできます。
12月下旬から始まる太陽山羊座期に向けて、ラストスパートの雰囲気が盛り上がってきます。華々しい見せ場が待っていますが、舞台に上がる前には迷いや葛藤がつきもの。この衣装でいいのか、セリフはきちんと入っているか……。ネガティブな感情がさまざまに湧き上がってくるかもしれませんが、それらすべてを前に進むエネルギーに変換できるはず。
目指していた理想はすぐそこにあり、もうすぐ手が届きそうです。「こんなジャンルの仕事をしたい」「自分の表現をかたちにしたい」……と目標があるなら突っ走るしかありません。夢や理想をまっすぐ見つめましょう。
全体の空模様
7月以降、夢や無意識を司る海王星が逆行を続けていました。それが、混沌を抱くサイン(星座)である魚座で終わりを迎えます。順行に戻った海王星は、12星座のはじまりのサイン、牡羊座に向かいます。今週は、来年1月後半から2月にかけての海王星牡羊座タームの準備期間となります。
海王星が逆行している間は、ものごとが曖昧なまま進みやすく、夢想がとめどなく広がっていきました。今週からは、夢を現実にするために曖昧さを手放さなければいけません。より良い未来のために、具体的にどんなことができるのか。理論や思想だけでなく、政策や制度の整備などに議論が落とし込まれていきそうです。
それと同時に、価値観が一新されます。魚座での海王星逆行の終了は、物事の終焉を示唆するからです。時代が動くときでもあり、進化に伴う痛みもあるでしょう。ただ、それもすべて「みんなの夢」を運ぶ海王星が発するテーマに応えるもの。思いがけないニュースが舞い込み、「どうしたらみんなが幸せになれるのか」ということが本気で語られます。澱んだ池の奥底に眠っていた花が水面に浮かぶように真実が一気に見えてきて、本当に大切なものに気づくでしょう。
週半ばには、思考やコミュニケーションの天体・水星が海王星に120度でつながります。すると、肩の力が抜けて悩みが整理されていくでしょう。その後水星は射手座に移動。軽快にどこまでも駆けていく射手座のパワーによって、視野が広がり、未来のビジョンがはっきりしてきます。

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