山羊座の羅針盤
今の自分を脱ぎ捨てる
週初め、山羊座にとって内省の部屋にあたる射手座に月がいます。このとき、月はちょうどどの天体ともコンタクトをとっておらず、少し不安定な状態。「空白の時間」を意味するボイドタイムが月曜日の夕方から火曜日頃まで続きます。人からの連絡が減ったり、行き違いが起こったりしやすいときです。このタイミングでは大事な決断は避けましょう。
気持ちが落ち着かず、穏やかとは言い難いスタートですが、週半ばになるとエンジンがかかってきます。月が自エリア(山羊座)に移り、やる気が湧いてくるのです。
ここでは、厳格な土星が月に90度でぶつかっているので、行動に出ようと思ってもストップがかかるかもしれません。これまでのタスクはきちんと完了したのかも問われるでしょう。意欲の天体・火星が山羊座から見てキャリアの部屋にあたる天秤座に来るため、そのエネルギーはとくに仕事に向けられるでしょう。
改革を司る天王星が火星を盛り上げ、「新しいことを取り入れよう」と呼びかけてきます。テレワーク出勤日の増加、手続きのDX推進などを職場で提案することになるかもしれません。仕事の武器を新しいものに取り替えるイメージです。
水瓶座の満月は、自己価値の部屋で起こります。これまで黙々と磨いてきたスキルが自己価値を上げてくれるでしょう。使い続けて歯のこぼれた武器を打ち直し、洗練された刀へと磨き上げ、新たな相棒を手にするのです。
全体の空模様
集団のなかでの自分について考えを巡らせる時間が増えそうです。今週起こる変化でまず目立つのは、火星の天秤座への移動。火星の炎が落ち着き、世の中の雰囲気が穏やかになっていくでしょう。
平和な時間が訪れますが、人のために戦おうという機運が高まります。2つのものの重さを比べる天秤をモチーフとする天秤座は、一対一のバランスを探るという意味を持ちます。そのため、ここにいる火星は「個人の尊厳」「対話での解決」へと意識を向けさせるのです。
さらに火星には、社会全体に影響する外惑星(天王星・海王星・冥王星)が3つとも繋がってきます。風に煽られて燃え盛る炎のような、「火星祭り」とも言える配置のもと、人と人が対等に関係し合える世界を目指します。情報を駆使し、頭脳戦を繰り広げることも必要になってきそうです。
また、今週は水瓶座で満月が起こります。これは「自我の再確認」を意味するもの。鳥のように空から世界を俯瞰して、「私の存在とは?」と、自問するでしょう。しかも、この満月には角度を取ってコンタクトする天体はありません。そのため、飾りのない無垢な自分自身を見つめ直すことになるでしょう。
見栄や周囲の期待といった要素を取り払った上での、純粋な自我はどんな姿をしているのか。火星天秤座のテーマとあいまって、今週は、目まぐるしく変化する社会での自身のあり方を考えたいときです。

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