牡羊座の羅針盤
自分らしさを見つける
牡羊座にとってパートナーシップの部屋にあたる天秤座での上弦の月は、未来の胎動を伝えます。「愛とは何か」。そんな問いも投げかけられるでしょう。ただの友達だと思っていた人との関係性が変わっていきそうなとき。恋愛感情が生まれたり、仕事のパートナーになったりするかもしれません。いずれにせよ、一歩踏み込んだ関係が始まる週です。考えを先延ばしにするのではなく、真正面から向き合ってみましょう。納得する答えが見つかるはずです。
ただ、監査官のような土星が月の真正面にいるので、「その人は自分にふさわしいか」「自由を与えてくれるか」といったシビアな視点がもたらされます。しかしそれによって、パートナーに求めるものがきちんと見えてもきます。考え方を先延ばしにするのではなく、真正面から向き合ってみましょう。納得する答えが見つかるはずです。
また、牡羊座は海王星逆行の舞台なので、この動きの影響をとても強く受けます。これまで順行していた海王星のもとでは、前向きな空想が膨らんでいましたが、ふと言語化しにくい不安が出てくるでしょう。不安を感じても双子座の金星が知的好奇心を高めてくれますから、面白がって学びの意欲に繋げるのも良いかもしれません。
普段なら「自分はこう」と強いアイデンティティを持つ牡羊座ですが、今週は海王星逆行で揺らぎ、「自分らしさ」についての迷いが生まれてしまいます。ここでも助けとなるのは、人との関わり。周囲から褒められることを振り返ってみると、自分の得意分野がわかります。作ったものや書いたもの、仕事のやり方。それらに与えられる客観的評価のなかに、「らしさ」はふんわり滲み出るものなのです。
全体の空模様
牡羊座で海王星の逆行という大きなイベントが起こります。海王星は、夢や理想を追う天体。それがスタートの星座・牡羊座を逆行するということは、新しく抱いた夢を実現する準備の始まりを意味します。
これまで自分はどんなことを望んできたか。アルバムのページをめくるように振り返って、これからはどうしたいのかを固めるとき。しかし、想像力豊かな海王星が逆行するときは、思い込みが強くなりやすいと言われています。現実的な考え方ができるようになるときでもありますが、それがうまくいかないと全く別の方向で思い込みが働き、現実逃避になってしまいます。
おりしも、愛と美の天体・金星が牡牛座を出て双子座に移動。移動前に牡牛座の金星と天王星が抱き合う角度を保ち、価値観のアップデートを促します。今まで磨いた技術を他者と共有するための準備期間です。「自分にしかできないこと」が明確になるでしょう。双子座が象徴する「情報」の重要度がどんどん高まります。新しいトレンドも起こり、情報が活発に行き交うでしょう。怪しいニュースも出てきますが、振り回されずにいることが、今週から12月まで続く海王星逆行期をうまく過ごす鍵となります。
今週はまた、天秤座で上弦の月が起こります。ここにも「過去を振り返る」というテーマが表れています。天秤座は社交の星座なので、これまでに得た縁を見直し、育てていきたいタイミング。メールを読み返したり、名刺アプリの整理をしたりして、これから関係を深めていきたい相手を確認しましょう。

加速する新生〈ジャガー〉の独創性、アオイヤマダ、河村康輔と共鳴するクリエイティビティ