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3月10日〜3月16日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡牛座(4/20~5/20生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / text&edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

牡牛座の星模様

心は広く、柔らかく

14日、牡牛座にとって「創造性」や「恋愛」や「自己表現」といった、遊びや喜びを意味する場所で乙女座満月が起こります。

今週の乙女座満月には、「虚栄心を捨て、素朴な自分を愛する」というメッセージが表れています。そのため、等身大の自分を認め、飾らない姿を人に見せる大切さを実感できそうです。

さらに、満月には牡牛座エリアの天王星(改革・刷新)が調和的に繋がっているので、自分の才能(能力)を広く多くの人に分け与えていくような気持ちにもなりそうです。

また、乙女座新月からの半年間は、自身の魅力に意識を向けることがテーマでした。自己分析をし、客観性を持ってセルフプロデュースするなど、自分らしく輝くための工夫と努力を重ねられるときでもありました。

今週は半年を振り返り、このテーマに沿って動けていたかを確認するタイミングでもあります。人に認められたい、賞賛されたいという気持ちが高まるかもしれませんが、まず、本当にその必要があるのかを考えてみましょう。

また、牡羊座エリアでは水星(知性・コミュニケーション)と金星(愛と喜び)がともに逆行しながら距離を縮めていきます。自分の欲望・願望を直視し、しっかりと受け止めることが大切です。“本当の願い”を心の倉庫の奥に隠さずにおきましょう。

今週の全体の空模様

ざわめく波間に見えるもの

「では、人間とはいったい何という怪物だろう。何という新奇なもの、何という妖怪、何という混沌、何という矛盾の主体、何という驚異であろう。あらゆるものの審判者であり、愚かなみみず、真理の保管者であり、不確実と誤謬との掃きだめ。宇宙の栄光であり、屑」
──『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』下西風澄/文中引用:パスカル『パンセ』断章434

今週14日に乙女座満月が起こります。この満月は皆既月食を伴います。月食は占星術的に凶兆と見なされており、喪失体験を表すとも言われています。今週は、何かを失ったり、もしくは失いそうになったりすることによって、その大切さがはっきりと見えてくるでしょう。

乙女座は古来、「分析・解剖」「事実やデータをしっかり見つめる」といった性質と関連づけられてきました。

乙女座新月から今週の乙女座満月までの半年間では、それまではっきりと触れられてこなかった事柄が明言されるようになったでしょう。物事の輪郭が浮かび見え、隠蔽されていたものは暴かれてきたかもしれません。

ただし、今週からは、そうして明らかになったことに対して他の人が自分とは全く異なる認識をしていると気づき、愕然としてしまいます。自分と相手とで対象への解像度に差がありすぎて、議論にたどり着くことすら難しいという状況に見舞われそうです。

また、発覚した問題の根深さにひるむこともありそうです。そこからさらなる混乱が起こってしまうかもしれません。

いっぽう、この半年間は、自然のサイクルに沿った生き方、動物として健康的に過ごしたいという気持ちが強まるときでした。今週、満月と天の高い位置にいる天王星(改革)とが繋がって、手助けをしてくれそうです。他者と力を合わせる大切さに気づき、協力相手を見つけに行けるでしょう。

15日、牡羊座エリアの水星(知性・コミュニケーション)が逆行を始め、同じ牡羊座エリアを逆行中の金星(愛と喜び)に重なっていきます。自分の中で感じる喜びに対して素直になれないことがあるかもしれません。シンプルに考えればすぐに答えが出るのに、あえて複雑な考え方を選んでしまいそうなときです。

3月3日〜3月9日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

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