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3月10日〜3月16日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24〜11/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / text&edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

3月10日〜3月16日の空模様

蠍座の星模様

素朴さを自信に

14日、蠍座にとって「友情」や「未来計画」を意味する場所で乙女座満月が起こります。ここは、爽やかに晴れた日の午前に、友人たちと今後の予定について話し合うようなイメージを持つ場所です。

乙女座新月からの半年間は、将来について細かく計画を立てたり、理想の人生のシナリオを考えたりすることが多かったかもしれません。

元来慎重派の蠍座ですが、この半年では思い描いたことをすぐに行動に移した人も多いのではないでしょうか。また、新しいコミュニティに所属して、普段付き合いのないタイプの人との交流が増えたかもしれません。

今週の乙女座満月には、「野心を手放し素朴さを愛する」というメッセージが表れています。飾らず、リラックスモードで人と触れ合う喜びを感じるタイミング。考えすぎず、適度に心を開けるようになりそうです。

さらに、満月には牡牛座エリアの天王星(改革・刷新)が調和的に繋がっています。良識あるパートナーや友人に助けられ、心穏やかに過ごすこともできそうです。蠍座は人見知りをしがちですが、この天王星の影響によって、社交的になれるでしょう。

また、牡羊座エリアでは水星(知性・コミュニケーション)と金星(愛と喜び)がともに逆行しながら距離を縮めていきます。過去の仕事の成果が評判になって、新しい仕事が舞い込んでくるでしょう。

今週の全体の空模様

ざわめく波間に見えるもの

「では、人間とはいったい何という怪物だろう。何という新奇なもの、何という妖怪、何という混沌、何という矛盾の主体、何という驚異であろう。あらゆるものの審判者であり、愚かなみみず、真理の保管者であり、不確実と誤謬との掃きだめ。宇宙の栄光であり、屑」
──『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』下西風澄/文中引用:パスカル『パンセ』断章434

今週14日に乙女座満月が起こります。この満月は皆既月食を伴います。月食は占星術的に凶兆と見なされており、喪失体験を表すとも言われています。今週は、何かを失ったり、もしくは失いそうになったりすることによって、その大切さがはっきりと見えてくるでしょう。

乙女座は古来、「分析・解剖」「事実やデータをしっかり見つめる」といった性質と関連づけられてきました。

乙女座新月から今週の乙女座満月までの半年間では、それまではっきりと触れられてこなかった事柄が明言されるようになったでしょう。物事の輪郭が浮かび見え、隠蔽されていたものは暴かれてきたかもしれません。

ただし、今週からは、そうして明らかになったことに対して他の人が自分とは全く異なる認識をしていると気づき、愕然としてしまいます。自分と相手とで対象への解像度に差がありすぎて、議論にたどり着くことすら難しいという状況に見舞われそうです。

また、発覚した問題の根深さにひるむこともありそうです。そこからさらなる混乱が起こってしまうかもしれません。

いっぽう、この半年間は、自然のサイクルに沿った生き方、動物として健康的に過ごしたいという気持ちが強まるときでした。今週、満月と天の高い位置にいる天王星(改革)とが繋がって、手助けをしてくれそうです。他者と力を合わせる大切さに気づき、協力相手を見つけに行けるでしょう。

15日、牡羊座エリアの水星(知性・コミュニケーション)が逆行を始め、同じ牡羊座エリアを逆行中の金星(愛と喜び)に重なっていきます。自分の中で感じる喜びに対して素直になれないことがあるかもしれません。シンプルに考えればすぐに答えが出るのに、あえて複雑な考え方を選んでしまいそうなときです。

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