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3月10日〜3月16日 獅子座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の獅子座(7/23〜8/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / text&edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

獅子座の星模様

お告げの鳥

14日、獅子座にとって「所有·財源の部屋」であり、「価値」を表す場所で乙女座満月が起こります。またここは、自分が動かせる資産や持ち物、ひいては自分自身に備わっている才能(スキル)なども意味します。

今週の乙女座満月には、「野心を手放しシンプルになる」というメッセージが表れています。そのため、仕事でも無理をしないスタイルが身につくでしょう。堅実な資産運用や丁寧な持ち物の管理ができそうです。

さらに満月には牡牛座エリアの天王星(改革・刷新)が調和的に繋がっています。多くの人を喜ばせることができる仕事に恵まれるかもしれません。居心地の良い公園をつくるような仕事のイメージです。

また、乙女座新月からの半年間は、プロのアドバイスを受けて資産管理をすることもテーマにありました。規模はどうあれ、自分の財産がどのような状態であるのかを把握することが大切です。

今週は半年を振り返りながら、自分がどんなものやことに「価値」を見出しているのかを確認するタイミングです。

また、牡羊座エリアでは水星(知性・コミュニケーション)と金星(愛と喜び)がともに逆行しながら距離を縮めていきます。過去に授かっていた“神様からのメッセージ”をもう一度受け取るようなことがあるでしょう。セレンディピティの小鳥が舞い込むときです。

今週の全体の空模様

ざわめく波間に見えるもの

「では、人間とはいったい何という怪物だろう。何という新奇なもの、何という妖怪、何という混沌、何という矛盾の主体、何という驚異であろう。あらゆるものの審判者であり、愚かなみみず、真理の保管者であり、不確実と誤謬との掃きだめ。宇宙の栄光であり、屑」
──『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』下西風澄/文中引用:パスカル『パンセ』断章434

今週14日に乙女座満月が起こります。この満月は皆既月食を伴います。月食は占星術的に凶兆と見なされており、喪失体験を表すとも言われています。今週は、何かを失ったり、もしくは失いそうになったりすることによって、その大切さがはっきりと見えてくるでしょう。

乙女座は古来、「分析・解剖」「事実やデータをしっかり見つめる」といった性質と関連づけられてきました。

乙女座新月から今週の乙女座満月までの半年間では、それまではっきりと触れられてこなかった事柄が明言されるようになったでしょう。物事の輪郭が浮かび見え、隠蔽されていたものは暴かれてきたかもしれません。

ただし、今週からは、そうして明らかになったことに対して他の人が自分とは全く異なる認識をしていると気づき、愕然としてしまいます。自分と相手とで対象への解像度に差がありすぎて、議論にたどり着くことすら難しいという状況に見舞われそうです。

また、発覚した問題の根深さにひるむこともありそうです。そこからさらなる混乱が起こってしまうかもしれません。

いっぽう、この半年間は、自然のサイクルに沿った生き方、動物として健康的に過ごしたいという気持ちが強まるときでした。今週、満月と天の高い位置にいる天王星(改革)とが繋がって、手助けをしてくれそうです。他者と力を合わせる大切さに気づき、協力相手を見つけに行けるでしょう。

15日、牡羊座エリアの水星(知性・コミュニケーション)が逆行を始め、同じ牡羊座エリアを逆行中の金星(愛と喜び)に重なっていきます。自分の中で感じる喜びに対して素直になれないことがあるかもしれません。シンプルに考えればすぐに答えが出るのに、あえて複雑な考え方を選んでしまいそうなときです。

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