牡羊座の星模様
僕は主人公
12日、牡羊座にとって「創造性とレクリエーションの部屋」であり、喜びや楽しい遊びを表す場所で獅子座満月が起こります。2024年8月の獅子座新月のテーマは「人生という“舞台”に立つと想像して、表現力を身につけること」でした。今週は半年を振り返りこのテーマが叶っているかを確認するタイミングです。
獅子座新月からの半年間は、いつも以上に「自分の道は自分で創る」という気持ちで行動ができたのではないでしょうか。クリエイティブなことに挑戦したり、収入を増やすための新しい働き方を試したりもしたはずです。手応えを感じて、進むべき道が見えているのであれば、そのまま進んでいきましょう。
今週の獅子座満月には、「自分を信じて進もう」というメッセージが表れています。もし、迷子になってしまっているのであれば、何が原因なのかを明確にしてみましょう。
周囲の都合や社会通念などを気にして足踏みをすることもあるでしょう。しかし、それらは逆らえないものではないのです。単に自分で「従わなくては」と思い込んでいるだけなのかもしれません。
太陽は水瓶座エリア後半度数を運行しています。ここは牡羊座にとって、友情や未来計画を意味する場所です。太陽は、牡牛座エリアの天王星(革命)とタイトにコネクトしていきます。この影響で、自分の働き方を大きく変えるような計画に、友人から誘われるかもしれません。
今週の全体の空模様
黙々と進む
「私の旅行は長く掛かり、道も長い。
最初の光が輝く車に乗って出掛けて、さまざまな世界の荒野を越えて旅を続け、たくさんの星に足跡を残してきた。
(中略)
そして、最後にもっと奥の神殿に達するまでには、外のあらゆる世界を彷徨わなくてはならない。
私の眼が遠く遥かに迷い歩いたあとで、はじめて私は眼を閉じて『ここにあなたがまします』と言うのだ。
『おお何処に』という問いと叫びは融けて千千の涙の流れとなり、『私はいる』という革新の潮で世界を水底に沈める」
──『タゴール詩集 ギーターンジャリ』(渡辺照宏訳)
今週12日の夜、天の高い位置に獅子座満月が昇ります。空が晴れていれば、輝く満月と西の空にいる火星(意欲・闘争心)と木星(成長・拡大)を見ることができるはずです。
この満月は、古典文学の韻律を奏でています。ストイックで、求道的なパワーに満ちています。そこに見えるのは、灼熱と極寒を繰り返す砂漠を駱駝で旅する姿です。淡々と耐え忍び、感情を抑えて進む様子は、静かな力強さで溢れています。
月の対向にいる太陽には水星(知性・コミュニケーション)が寄り添っています。旅人を支えているのは、自身の揺るがぬ信念です。また、この太陽と月のオポジション(180度)に、牡牛座エリアの天王星(革命)がそれぞれ激しくぶつかっています。
自分の意見や判断が周囲との軋轢を生むとしても一歩も譲らない、そんな頑なさが与えられるかもしれません。固く重い決意のもとに、使命を果たそうとする姿も想起できます。
昨年8月の獅子座新月という“種蒔き”では、いらなくなった殻を破る「内側からの力」が強まるというテーマがありました。自分の意見を熱く語って帰属場所に変化をもたらすことが課題でした。
今週の獅子座満月までの半年間では、自分の内なる声に従って変革を選んだり、チーム内で本音を出し合って状況の改善を進めたりできた人も多いでしょう。公的機関での内部告発や、会社組織の改革が起こったときでもあったはず。ここで炙り出された問題に剛毅果断な姿勢で取り組み、努力することが大切なのだ、と満月は語っています。
「弱きを助け、不正を憎む」という当たり前の社会正義が求められる場面でもあります。
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