蠍座の星模様
扉を開けて
今週6日から火星(欲求・闘志)が約3カ月、蟹座エリアを運行します。蠍座にとって、「神の啓示を聞く場所」であり、遠方への旅を意味します。ここでは自分より“上位”な存在が目に入ります。視線が自然と上を向くでしょう。
さらに、火星は蠍座の支配星なのでそのエネルギーを味方にできます。自己研鑽や、憧れに近づく方法について、深く考えられるでしょう。
また、太陽は山羊座エリアを運行しています。ここは蠍座にとって「コミュニケーション」「初歩的な習い事」を意味する場所です。太陽は週末に近づくにつれ、牡牛座エリアを逆行する天王星(改革・刷新)と調和的にコネクトしていきます。天王星がいる場所も、蠍座から見ると「他者とコミュニケートする」ことを意味しています。
蠍座は他人への自己開示があまり得意ではなく、打ち解けてリラックスするまでに時間がかかるサイン(星座)です。けれど、今週の星の配置からは他者へのガードの固さを見直すことが求められるでしょう。どれくらい関わるのか、どの程度歩み寄るのか、ということがテーマになるタイミングです。
9日に水星(知性)が山羊座エリアを運行し始めると、新しい友人のことをもっと知りたくなります。もしくは、これから始めたい習い事についての情報収集が進むでしょう。
今週の全体の空模様
何を守りたいのか
「まじめなひとが/まじめにあるいてゆく/かなしい
まじめなひとが/まじめにないている/おかしい
まじめなひとが/まじめにあやまる/はらがたつ
まじめなひとが/まじめにひとをころす/おそろしい」
──《まじめな顔つき》『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』谷川俊太郎
今週6日、逆行中の火星は蟹座エリアに戻ります(そして3カ月ほど、蟹座エリアを運行することとなります)。
それまで火星が破壊と再生を司る冥王星と対向し、緊張状態が続いていましたが、この移動によって解消されていきます。世界で起きている悲惨な出来事を冷静に見つめることができるでしょう。
火星は、その赤く燃える色から連想される様々なものを司ります。ギリシャ神話では軍神アレスと結び付けられ、勇気や積極性、闘志、勝利を表すとされてきました。そのいっぽう、怪我や痛み、トラブル、戦火といったキーワードも携えています。
蟹座のエッセンスは、同胞愛や民族意識、帰属コミュニティの絆などを大切にします。ここに火星がいる今週からの約3カ月間は、家族や仲間と活発に意見を交わし、連帯することで生まれる強さを感じられるでしょう。しかし、同時に、価値観の違いによってぶつかることも増えるかもしれません。
また、国や民族という枠組みによって連帯を求める動きも現れるかもしれません。プロパガンダには注意が必要です。
太陽は山羊座エリアを運行し、週末に近づくほど、牡牛座エリアを逆行中の天王星(改革・刷新)と調和的コネクトを強めていきます。社会の構造の見直しをすることができるでしょう。農業・畜産・酪農・漁業など、「食」に関する分野(牡牛座のテーマ)への関心を高めうるような出来事も起こるかもしれません。
9日、水星(知性・コミュニケーション)が山羊座エリアを運行し始めます。計画遂行能力が高まるとき。現実をしっかりと見据えながら行動できるでしょう。
是枝裕和監督が指南。〈シャネル〉主催のフィルムメーカーサポートプロジェクト、観覧レポート