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12月23日~12月29日 蟹座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蟹座(6/22〜7/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / text&edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

12月23日~12月29日の空模様

蟹座の星模様

意思表明は大事

冥王星(破壊と再生)と逆行中の火星(欲求)が対向していきます。何かを引き受けていくにしても、自分が納得できているのかどうかを大事にしたくなります。押し付けられた仕事や不本意な役割にはNOを言いたくなるとき。

23日、月は天秤座エリアにあり、太陽と殴り合う角度をなします。蟹座と同じ活動宮同士での殴り合いのため、影響は顕著に出てくるかもしれません。パートナーや家族に時間を割く日。いろいろと雑務を請け負う場面になりそうです。ただ、そこにパートナーが協力してくれないため、苛立ってしまいそうです。

25日、月は蠍座エリアにあり、冥王星と逆行中の火星と衝突する角度をとります。すぐに状況を変えられないとしても、自分の気持ちを表明したくなるとき。自分の背負うべき役割と、家族や仲間の担う責務について真剣に話せるかも。

27日の月は蠍座エリア後半度数を運行し、逆行中の天王星(改革)と金星(愛と喜び)とコンタクトします。なんでも人任せな知り合いから誘いの連絡が入りそう。この日は水星(思考)と逆行中の木星(拡大)と土星(試練)が殴り合っているので、友人を見捨ててはいけない、という責任感が芽生えて、結果世話を焼くことになるかもしれません。

29日、月は射手座エリアで水星と重なり、逆行中の木星と土星とぶつかり合います。乗り気でなかった仕事を進めていくうちに、少し好きになれそうです。意義を見つけていけます。

今週の全体の空模様

ぶつかり合い、混じり合う

「文明の衝突というあの決まり文句はここでは嘆かわしいだけだ。それぞれの文明は何千年も前から意識的にも無意識的にも、互いを知り、接触しあい、変容しあい、相互交流をしている。文化をめぐる、さらには、アイデンティティをめぐる考古学が明らかにしているのは、どの地層も果てしなく絡まり合い、互いを養い、互いを眺め豊かにし合い『乳化しあっている』と言うことだ」
──エドゥアール・グリッサン、パトリック・シャモワゾー『マニフェスト 政治の詩学』

今週、冥王星(破壊と再生)と火星(欲求・戦い)がどんどん互いに接近していきます。冥王星と火星はそれぞれ、ギリシャ神話における冥府の王ハデスと軍神アレスに結び付けられています。今週の星の動きは、ハデスとアレスの饗宴もしくは協力関係にも見えてきます。

ハデスは大量の死者たちを自国の民として受け入れることで巨万の富を手にします。アレスは、武勲のほかに、戦いそのものにある熱狂や血の噴き出る惨事を表しています。

この2天体の配置の影響が地上にポジティブに顕現するのであれば、人類にとって大きな財産になるようなものが地底から発見・発掘されるかもしれません。ネガティブに出る場合は、強大な武力や暴力的な行為によって、多くの人が傷つけられることとなるかもしれません。

また今週は、月(日常・人々の心・ムード)が、他の天体たちとぶつかり合いながら運行していきます。

月は地上に一番近く、人間の肉体や魂にも影響が大きいといわれています。そのため、月が天体たちとせわしなく衝突するように運行するときは、バイオリズムが乱れたり、少しのことでイライラしてしまったりするかもしれません。


ただし、安寧な状態だけが魂の成長にプラスになるわけではなく、進化していくためには、心が揺さぶられたりひび割れたりすることも大切なプロセスです。人と人や、文化と文化とが接触し、交流し、互いを変容させることも“揺さぶり”と言えるでしょう。

揺さぶられながら、外側にある何かを受け止めていくことが、今週の課題のようです。

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