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12月9日〜12月15日 魚座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の魚座(2/19〜3/20生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / text&edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

12月9日〜12月15日の空模様

魚座の星模様

仲間と共に

今週は射手座エリアの太陽と双子座エリアを逆行中の木星(成長)が対向し、それぞれに土星(試練)が激しくぶつかってきます。魚座は、双子座と射手座と同じ柔軟宮のため、この配置の影響を強く受けるかもしれません。

今所属している場所を豊かにするためのやりがいのある仕事に取り掛かることになりそうです(すでにとりかかっているかもしれません)。チームメンバーの指導を任されたり、プロジェクトを仕切り直したりすることが想起できます。

金星(愛と喜び)と逆行中の火星(闘争心)が緊張関係にありますが、射手座エリアの水星(知性)がそれを和らげてくれます。

業務に追われ、目の回るような忙しさに見舞われるとき。しかし、テキパキとこなしていく中で仕事の運気が上がり、良い案件が舞い込んでくるかもしれません。

順行に戻った海王星(霊性)が、牡牛座エリアを逆行中の天王星(改革)と調和的に手を繋ぎます。まさに会いたかった人に会えるような、“引き寄せの魔法”が使えそうです。偶然街中で出会った人から親切を受けることもあるでしょう。

15日、魚座にとって「家族と家庭の部屋」であり、基盤や帰属コミュニティを表す場所で双子座満月が起こります。双子座新月から今週までの半年間のタームは、人を助ける立場に立たされることで、大人としての責任を自覚したかもしれません。「常識に縛られない連帯」を生み出し、ゆるく支え合える仲間を得られる満月になりそうです。

今週の全体の空模様

“物語”が与えるもの

「白樺林の沈黙の中にあなたを見るだろう。冬の陽が入る静かな窓べで見るだろう。天井に斜めに差し込む光線に沿ってゆらめき光るほこりの粒子の中に、見るだろう。それら白いものたち、すべての、白いものたちの中で、あなたが最後に吐き出した息を、私は胸に吸い込むだろう」
──ハン・ガン『すべての、白いものたちの』

今週、射手座エリアの太陽と、双子座エリアで逆行中の木星(成長・拡大)が対向しています。太陽と木星の2天体はそれぞれ、魚座エリアにいる土星(試練・責任)と厳しい角度で繋がっています。

木星双子座逆行の影響として、ネガティブなものも考えられます。堂々とした大噓つきが登場したり、誤情報で世の中が惑乱されたりするかもしれません。しかし、太陽(公明正大さ・闇を払うもの)と土星(社会性・信頼)によって嘘が暴かれ、追及が始まりそうです。ファクトチェックの重要性も高まるでしょう。

いっぽう、木星双子座逆行にはポジティブな側面もあります。多くの人が、「これは私のための作品だ」と思える物語に出合うかもしれません。懐かしさに包まれながら喜びを感じることができるでしょう。

また、水瓶座エリアの金星(愛と喜び)と獅子座エリアを逆行中の火星(欲求・闘志)が緊張した面持ちで見つめ合っています。張り詰めた空気をほぐすように、射手座エリアの水星(コミュニケーション)が2天体にコネクトしてきます。誤解がとけ、和解するようなイメージが浮かんできます。

15日の夕方に満月が起こるのは、「目に見えない世界」を意味する場所です。「無意識の世界」と言ってもいいかもしれません。静かな秘密の場所で一人遊びで楽しんでいる光景が浮かんできます。また、大切なものを守るために水面下で動くことが増えていくでしょう。

今の自分に必要な言葉を染み込ませていくときです。ざらついた表面を撫でて、少しずつなめらかにしていくイメージ。嫌な記憶を「たいしたことではなかった」と捉え直していけるときでもあります。

この満月の傍らには逆行中の木星が寄り添っています。また、天の高い位置に海王星(夢・スピリチュアリティ)がいるため、人々をうっとりさせるようなストーリーが世の中に広がっていきます。物語による魂の救済が、始まっていきそうです。

12月2日〜12月8日 魚座の運勢【ブルータス週間占い】

ビールを注ぐイラストレーターの三宅瑠人さん

あの人も、家で瓶ビールを楽しんでいます。Vol.2:三宅瑠人「仕事の息抜きに、束の間の乾杯」

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