蟹座の星模様
夢見ることの素晴らしさ
今週は太陽と土星(試練)が激しくぶつかり合います。仕事で海外との縁ができやすいとき。また、乗り越えるべき課題に対して気合を入れ直せるかもしれません。できることはなるべく早めに、黙々と進めておくと良いでしょう。
射手座エリアを逆行中の水星(知性・コミュニケーション)と、双子座エリアを逆行中の木星(成長・拡大)が対向しています。他者の言動の表側ではなく、裏側に隠れたものを見つめたいとき。優しさの裏にある悲しみや、無気力さの裏にある怒りのようなものを見つけて理解しようとしてみましょう。
7日からは、獅子座エリアの火星(欲求・闘志)が逆行を始め、逆行中の水星と徐々にコネクトしていきます。火星がいるのは、蟹座にとって「持ち物・財産」を意味する場所。勢いで散財してしまいやすいとき。今週から来年2月後半までは、金銭トラブルが起きやすいかもしれません。貸し借りはできる限り避けましょう。
同日7日、金星(愛と喜び)が、冥王星(破壊と再生)に重なると、親戚や目上の人から何かしらを譲り受けることがありそう。熟練の技の継承なども想起できます。
8日、魚座エリアの海王星(霊性)が順行になります。夢を見ること、憧れを胸に抱くこと自体の楽しさが身体を満たし、幸せな気分になれるでしょう。
今週の全体の空模様
嘘が生み出すもの
「何を訊いても彼女は作り話をした。作り話はどんどん膨らんで、もうひとつ地球ができてしまいそうだった。その噓の地球には彼女が決めた嘘の重力があり、動物たちは嘘の生態系を作り、嘘の星空が広がっている気がした。彼女の嘘はとても幻想的だった」
──千早茜「コットンパール」(『人形たちの白昼夢』)
今週、射手座を逆行中の水星(情報・言葉)が太陽と重なります。その向かいでは、双子座エリアを木星(拡大)が逆行しています。
水星は双子座の支配星で、木星は射手座の支配星です。そのため今週は、両星座が互いに“外交官”を送り合っているような状況です。人やモノだけでなく情報も素早く移動していくときです。
自由闊達なムードの半面、今週は、事実とは異なる話もどんどん拡散していきそうです。嘘が嘘を生み出して、大きな嘘が世の中を覆っていくかもしれません。また、太陽には魚座エリアの土星(試練)もぶつかっているため、何を信じたら良いのかの判断が難しくなります。
たとえば、人を騙したり傷つけたりした人が、きっぱりとそれを否認するので、善良な人ほどその姿に説得されてしまいそうです。嘘を信じる人たちと、噓を見破ろうとする人たちとの間に激しい対立も起こるときです。
また、2日から6日にかけて、山羊座最終度数を運行する金星(愛と喜び)が、牡牛座エリアの天王星(改革)と調和的に繋がります。経済政策に動きが出そうです。既得権益層がさらに潤う方向性もありえます。
週後半は、7日に火星(欲求・闘志)が逆行を始め、逆行中の水星と徐々にコネクトしていきます。真偽のわからない情報が飛び交う中で、あらぬ方向に怒りの矛先が向かいそうです。過去の事件に関して世間が義憤に駆られるイメージも浮かび上がってきます。
同日7日、金星が水瓶座エリアに入り、冥王星(破壊と再生)に重なります。好きなものに対するこだわりが強く出るかもしれません。独自性や個性を尊ぶ風潮が強まり、ずば抜けた天才に注目が集まりそうです。
8日、魚座エリアの海王星(夢・霊性)が順行に戻ります。逆行によってもたらされていた「混乱」や「妄想」のエッセンスが徐々に薄まります。海王星はポジティブな空想の手助けをしてくれるようになるでしょう。
〈ロレックス〉が〈ナショナル ジオグラフィック〉と進める、グローバルな環境保護プロジェクト