蟹座の星模様
旅は道連れ世は情け
20日、時代を象徴する天体、冥王星(破壊と再生)が水瓶座エリアに移動します。ここからの約20年のタームでは、歴史や社会、文化的ムーブメントなど“大きな流れの一部”としての自己を意識させられるかもしれません。自分という個人が、集団においてどういった立ち位置にいるのかを把握することが重要課題となりそうです。
今週、冥王星は獅子座エリアの火星(意欲)と対向します。冠婚葬祭などで予定外の出費があるかもしれません。また、出先で気が大きくなり、散財してしまうかもしれません。使うお金の上限額を決めておく方が良いでしょう。
週前半、21日までは、太陽は蠍座エリア最終度数を運行し、魚座エリアを逆行中の海王星(夢・霊性)と調和的に繋がっています。創作活動に黙々と打ち込めるとき。一人で進む心地よさを感じられそうです。
22日、太陽は射手座エリアに入るとすぐさま火星と冥王星の両方と仲良く手を繋ぎ、2天体の間を取り持ちます。さらに、双子座エリアを逆行中の木星(成長・拡大)が射手座エリアの水星(知性・思考)と向かい合っているので、他人同士のトラブルの仲裁をするイメージが浮かんできます。誰かのために一肌脱ぐことになりそうです。
山羊座エリアの金星(愛と喜び)と魚座エリアの土星(試練・責任)が調和的に繋がります。パートナーのフォローに感謝できるでしょう。もしくは頼もしい助っ人が現れるかもしれません。
今週の全体の空模様
時代の立会人
「鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。鳥は神に向かって飛ぶ。神の名はアプラクサスという」
──ヘルマン・ヘッセ『デミアン』高橋健二訳
今週、いちばんの注目ポイントは、20日に冥王星が山羊座エリアから水瓶座エリアに移動することです。
冥王星(破壊と再生)はひとつのサイン(星座)を約20年かけて運行する天体。この約20年というスパンから、占星術では冥王星は「世代」や「時代」を表すと考えられています。その天体が移動する今週は、まさに、時代の転換点だと言えます。
今週から約20年の間、水瓶座のムードが続きます。「旧態依然のものを壊していく」といった性質が強まり、「グローバル化」「多様化」、もしくは「アナーキズム」も実践されていくでしょう。これまでの常識がどんどん覆されます。従来とは違う軸に基づいた国際関係が構築されていくでしょう。
現在の社会システムの負の側面が顧みられ、よりサステイナブルな形で仕事をすることが求められる時代となりそうです。
冥王星が水瓶座エリアを運行する影響を強く受けるのは、冥王星が獅子座にいた時期に生まれた世代(1939〜1953年頃)と、蠍座時期に生まれた世代(1984〜1995年頃)。逆風を感じたり、荒波に翻弄されたりするかもしれません。
その一方、いわゆる「就職氷河期世代」つまり冥王星が天秤座時期に生まれた世代(1971〜1984年頃)に属する人にとっては、今週以降は追い風が吹いてきそうです。時代が味方する感覚を得るでしょう。
今週、冥王星は水瓶座に入るとすぐに、対向の火星獅子座と火花を散らして見つめ合います。時代が切り替わるトリガー的事件が起きる予感。事態が膠着しているところに、大胆な改革が持ち込まれるかもしれません。
21日までは、太陽が蠍座エリア最終度数を運行し、魚座エリアを逆行している海王星(夢・霊性)と調和的に繋がっています。それぞれが自分の魂の世界に深く沈み込みたくなるとき。
22日、太陽は射手座エリアに移動し、冥王星水瓶座と仲良くコンタクトします。さらに獅子座エリアの火星(勇気・欲求)と穏やかにコンタクトします。世を騒がせる自然現象や社会問題を、さまざまな専門家が研究、分析し、発表してくれるでしょう。
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