蟹座の星模様
「場」そのものになる
今週12日は、蟹座にとって、「人間関係・社交の部屋」であり、結婚やパートナーシップを意味する場所に金星(愛と喜び)がやってきます。対人運が上がるとき。心が浮き立つ交流も増えるでしょう。相手の美点を素直に認めることでさらに嬉しいことが起こります。
15日、6月から魚座エリアを逆行していた土星(試練・社会性)が順行に戻ります。その前の数日間はステーション(留)となります。そのため、週前半は、何か習っていることや勉強していることに関してつまずきを覚えるかもしれません。
15日を過ぎると、勉強や仕事に自信を持って打ち込めるようになります。熱心に取り組む自分を誇りに思えるでしょう。外部の評価を気にしすぎなくていいと、気持ちが変化します。
土星には射手座エリアの水星(知性・思考)がぶつかっています。信念を抱くだけでなく、実行に移していかなければいけないでしょう。
5月の牡牛座新月から16日の牡牛座満月までの半年間のタームでは、仲間たちと語り合い、情熱を膨らませて、現実を夢に近づけることがテーマでした。この新月—満月で、仲間と強固な絆を育むことができたかもしれません。
理想と現実の隔たりを少しでも少なくし、夢を叶えるには、良きサポートや連帯が必要です。そのため、自分自身が「人を集める場」になれていれば、この満月では目標への道筋が見えているでしょう。
今週の全体の空模様
信用に値するものを基盤に
「夜の星 鋤(すき)を洗って/朝の星 鎌を掴んで/ごすごす研(と)いでると/冴えた刃先に真赤な空映(そらばえ)/ほう 朝焼だ!
町の工場の弟が/朝陽をいっぱい浴びながら/帽子をふりふりやってくる/待ってたぞ/便りは何だ」
──波立一『運勢』
今週は、12日に愛と喜びの星、金星が山羊座エリアに移動します。格式や伝統といった、山羊座らしい保守的なものに美しさを見出すムードが、世の中に広がっていきます。
15日、6月から魚座エリアを逆行していた土星(試練・社会性)が順行に戻ります。順行に戻る前の数日間は、天体が留まって見える「ステーション」という現象が起こります。このとき、留まっている天体のエッセンスが世の中に強く出てきます。
6月以降の半年間で、社会と個人両方のレベルでも「信頼に足るもの」が探求されてきたはずです。今週からは、そこで見つかった答えを元に今後の方向性を整えていくことになるでしょう。
16日は、東の地平線に太陽が差し掛かります。この“夜明け”とともに牡牛座満月を迎えます。古代から、夜明けの光が夜の暗闇を明るく塗り替えていく場面に、人は誕生や再生という意味を見出してきました。今週の満月は、半年前に蒔かれた種の収穫であり、「新しい物語」が始まる兆しでもあるようです。
月は西の地平線で天王星(改革)と重なり合っています。半年前の牡牛座新月から今週の牡牛座満月まで、より人間らしく生きられる“新時代”が強く求められてきました。ボトムアップ型で新たな社会の仕組みがつくられようとするのが見えてくるでしょう。
この牡牛座満月では、医療や農業、食にまつわるイノベーションが起こりそうです。人々の声を受けて経済政策や税制が変化していく様子も浮かびます。それがまた刺激となり、改善を求める声はどんどん大きくなりそうです。
太陽は蠍座エリアにあり、その位置する度数は、「物事の全体像を把握しかつ深層まで見通す力」を意味します。これは、鋭く真実を暴いていく力でもあります。今週からジャーナリズムが存在感を増し、それによって世論が大きく変わっていくかもしれません。
満月のタイミングでは、順行に戻ったばかりの土星が「帰属意識」を育む位置にいます。土星はそこから射手座エリアの水星(知性・思考)とぶつかります。社会を安定させていくためには、“埋もれている才能”を掘り起こしていかなければいけないでしょう。
窓の外に感じる、予測不可能な自然の存在。〈TAKT PROJECT〉代表・吉泉 聡が語る窓