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11月11日〜11月17日 牡羊座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡羊座(3/21〜4/19生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / text&edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

11月11日〜11月17日の空模様

牡羊座の星模様

導きとなるものを

今週12日は、牡羊座にとって、天の高い位置であり「キャリア」や「天職」を意味する場所に金星(愛と喜び)がやってきます。嬉しい仕事を任されたり、働きが高評価されたりするでしょう。明るく積極的に振る舞うことで運が巡ってくるときです。

15日、6月から魚座エリアを逆行していた土星(試練・社会性)が順行に戻ります。その前の数日間はステーション(留)となり、土星のエッセンスである陰鬱さが強まり、心の不調が引き起こされやすくなります。今週前半は人への不信感が湧くなど、なかなか気分が晴れないかもしれません。

15日を過ぎると、土星魚座のテーマである「愛と信頼」が体に染み渡るように理解できるようになります。頭(思考)ではなく、感覚的に、もしくは魂によって“分かる”のです。

土星には射手座エリアの水星(知性・思考)がぶつかっているため、どのような理想を持てば自分がより良く生きられるのかを考える時間も増えそうです。

今週までの半年間のタームでは、「自分に嘘をつかない生き方」を探ることがテーマでした。5月の牡牛座新月と16日の牡牛座満月は、牡羊座にとって「価値観」や「所有・財産」を意味する場所で起こっています。自分の意識が変わることで、物事の価値が逆転して見えたことがあったかもしれません

大胆な方向転換だったとしても、その変化を糧にしてまっすぐな生き方ができていたならば、今、充足感を抱いているはずです。

今週の全体の空模様

信用に値するものを基盤に

「夜の星 鋤(すき)を洗って/朝の星 鎌を掴んで/ごすごす研(と)いでると/冴えた刃先に真赤な空映(そらばえ)/ほう 朝焼だ!

町の工場の弟が/朝陽をいっぱい浴びながら/帽子をふりふりやってくる/待ってたぞ/便りは何だ」
──波立一『運勢』

今週は、12日に愛と喜びの星、金星が山羊座エリアに移動します。格式や伝統といった、山羊座らしい保守的なものに美しさを見出すムードが、世の中に広がっていきます。

15日、6月から魚座エリアを逆行していた土星(試練・社会性)が順行に戻ります。順行に戻る前の数日間は、天体が留まって見える「ステーション」という現象が起こります。このとき、留まっている天体のエッセンスが世の中に強く出てきます。

6月以降の半年間で、社会と個人両方のレベルでも「信頼に足るもの」が探求されてきたはずです。今週からは、そこで見つかった答えを元に今後の方向性を整えていくことになるでしょう。

16日は、東の地平線に太陽が差し掛かります。この“夜明け”とともに牡牛座満月を迎えます。古代から、夜明けの光が夜の暗闇を明るく塗り替えていく場面に、人は誕生や再生という意味を見出してきました。今週の満月は、半年前に蒔かれた種の収穫であり、「新しい物語」が始まる兆しでもあるようです。

月は西の地平線で天王星(改革)と重なり合っています。半年前の牡牛座新月から今週の牡牛座満月まで、より人間らしく生きられる“新時代”が強く求められてきました。ボトムアップ型で新たな社会の仕組みがつくられようとするのが見えてくるでしょう。

この牡牛座満月では、医療や農業、食にまつわるイノベーションが起こりそうです。人々の声を受けて経済政策や税制が変化していく様子も浮かびます。それがまた刺激となり、改善を求める声はどんどん大きくなりそうです。

太陽は蠍座エリアにあり、その位置する度数は、「物事の全体像を把握しかつ深層まで見通す力」を意味します。これは、鋭く真実を暴いていく力でもあります。今週からジャーナリズムが存在感を増し、それによって世論が大きく変わっていくかもしれません。

満月のタイミングでは、順行に戻ったばかりの土星が「帰属意識」を育む位置にいます。土星はそこから射手座エリアの水星(知性・思考)とぶつかります。社会を安定させていくためには、“埋もれている才能”を掘り起こしていかなければいけないでしょう。

11月4日〜11月10日 牡羊座の運勢【ブルータス週間占い】

アーティストの玉山拓郎

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