牡牛座の星模様
真のパートナーシップとは
11月1日の蠍座新月は、牡牛座の対向で起きます。半年後の蠍座満月までの期間では、パートナーシップにおいて互いを尊重し支え合うことがテーマになります。
新月のタイミングでは、蟹座エリアの火星(諍い)と山羊座エリアの冥王星(破壊と再生)が対向している影響で、所属しているコミュニティにうんざりしてしまいそうです。
また、自分自身のエリアである牡牛座に天王星(改革)が逆行中です。さらに天王星(改革)には恒星アルゴルが重なっています。この星はメデューサの首をモチーフとしており、強烈な力を持ちます。今週の場合は、天王星の改革のパワーを過剰に高めていくでしょう。
そのため、人間関係について自分にもっと改善すべき部分があるのではと思い詰めてしまいそう。その気持ちは相手にも伝わり、プレッシャーを与えてしまうかもしれません。
今週からは、人間関係全体の見直しが自然と進む半年間になりそうです。この流れの中で、結婚や離婚、就職や離職など、契約を結んだり解いたりすることがあるかもしれません。
新月のアファメーションのテーマは「支え合えるパートナーシップを得る」にすると良いでしょう。
3日、水星(知性・コミュニケーション)が射手座エリアに移動すると、親や先輩など、目上の人に悩みを相談する機会ができそうです。自分とはまったく違う視点や考え方で、思い込んでいたことを手放せ、気持ちが楽になりそうです。
今週の全体の空模様
民衆の歌が聞こえるか?
「防寨(ぼうさい)全部がまったく狂乱していた。〈中略〉号令の叫び、進撃の歌、太鼓の響き、婦人の泣き声、餓死の暗黒な哄笑(こうしょう)、などがそこに聞かれた。防寨はまったく常規を逸したもので、しかも生命を有していた。あたかも雷獣の背のように電光の火花がほとばしり出ていた。神の声に似た民衆の声がうなっているその頂は、革命の精神から発する暗雲におおわれていた」
──ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』
11月1日には蠍座新月が起こります。新月が起こるのは、帰属コミュニティや民族意識を育む場所です。蠍座には「強い絆」「連帯」というエッセンスがあり、この新月から半年後の蠍座満月までは、真に信じ合える仲間との互恵的な繋がりが強固になりそうです。
また、新月の際も先週と同様に、火星(戦い)と冥王星(破壊と再生)が対向しています。この配置のもとでは、乱暴な手段によって物事が決められることがあるかもしれません。火星は「怒り」とも読めるため、激しい怒りが世の中に満ちて、社会を変えていくとも考えられます。
さらに火星は、蟹座エリアの最終度数で「自分の属しているコミュニティの悪い面に気が付いて離脱する」という意味を持つ場所を運行します。冥王星も、「今いる場所に見切りをつける」という意味の山羊座最終度数に位置しています。そのため、今週は新しい環境へと移る準備を始めることになりそうです。
また、天の高い位置には小惑星カイロン(魂の傷)が運行し、双子座エリアを逆行する木星(拡張)と射手座エリアにいる金星(喜び)と調和的に繋がっています。不正義に対して声を上げる人たち、子供や若者を守るために立ち上がる大人たちの姿がイメージできます。
この窮地に救いとなるのは、牡牛座エリアの天王星(改革)です。天王星には恒星アルゴルが重なります。これはメデューサの首をモチーフにした星で、戦いにおける強大な力を持っています。今週の配置では、悪政からの解放を象徴します。『レ・ミゼラブル』に出てくる「民衆の歌」のように、悲惨な状況に挫けず自由のために戦う人々を鼓舞する歌が聞こえてきます。
世の中を良くしようというメッセージが込められた歌やドラマ、映画がたくさん生み出されるかもしれません。
また、新月には、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。各サイン(星座)ごとにテーマが変わりますが、「強く連帯していく」のは共通します。宣誓を5〜10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の蠍座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。
3日、水星(知性・コミュニケーション)が射手座に移動すると、自由闊達な意見の交換ができるでしょう。海外のニュースから良いアイデアが浮かぶこともありそうです。
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