獅子座の星模様
深淵を愛する
21日、太陽は天秤座エリア最終度数を運行し、山羊座エリアを運行する冥王星(運命・極端さ)と激しく殴り合います。過去に携わった仕事に関連して手助けを求められそう。急な呼び出しで助っ人になるイメージがあります。
獅子座も蠍座も固定宮に属し、“じっとその場に留まる”性質を持っています。そのため、22日に太陽が蠍座へ移動すると、そうした固定宮の傾向が強まり、自宅に籠もりたくなりそうです。私的な時間を充実させていくこと。
さらに、愛と喜びを司る金星が「遊びと創造性」を意味する場所にあるため、ニッチな趣味を楽しめそうです。他人にはなかなか理解されないものを偏愛する1カ月が始まります。
23日は、水のエレメントのサイン(星座)を結ぶ聖なる三角形グランドトラインが描かれます。寂寥感に襲われながら、孤独を噛み締める一日。
24日は蟹座エリアの火星(欲求)が月(心)と重なります。魂の柔らかいところに火のついたマッチが落ちてくるイメージです。突然の熱さと痛みによって本心が炙り出されるでしょう。
25日、蟹座エリアの火星が山羊座エリアの冥王星と対向し、さらにこの配置に、逆行中の海王星(スピリチュアリティ)と天王星(改革)が加わります。置き去りにしてしまったものに気がつき、進んでいた道を引き返すようなときです。心の健康のために必要なものを再認識するタイミングにもなるでしょう。
今週の全体の空模様
孤独と一緒に
「もうけつしてさびしくはない/なんべんさびしくないと云つたとこで/またさびしくなるのはきまつてゐる/けれどもここはこれでいいのだ/すべてさびしさとかなしさとを焚いて/ひとは透明な軌道をすすむ」
──宮沢賢治『春と修羅』
今週は、自らの心の深淵を覗き込むことになりそうです。
週のスタートである21日に、天秤座エリアを運行する太陽と、山羊座エリアを運行する冥王星(運命)が激しくぶつかり合います。物語が今までとは違う展開を迎えそうです。この配置には、留め金が内からの圧力によって弾け飛ぶようなイメージがあります。何かが破綻することによって、新しい道が拓けていくでしょう。
22日、太陽は蠍座エリアを運行し始めます。蠍座のキーワードは、洞察力、情念、秘密主義、強い絆などです。蠍座は火星(闘志)と冥王星を支配星に持つため、そのエッセンスは深く、重く、極端なものです。水のエレメントに属するので、感情を重視し、他者と一体化するエネルギーを有しています。固定宮特有の性質もあり、混じり合う相手を厳選し、強く結合し続けようとします。ゆえに嫉妬深い面もあります。
今週は、ともに水のエレメントの蠍座に2天体(太陽・水星)、魚座に2天体(土星・海王星)、蟹座に1天体(火星)が運行します。そのため、他者との繋がりや共感、連帯を重視するムードが溢れていきます。心の生み出すものの存在感に圧倒されるとき。
また、蠍座エリアに入ったばかりの太陽は、月以外の天体とはコンタクトしません。その影響で、今週は、孤独に何かのスタートを切ることがありそうです。人恋しさを強く感じるかもしれません。ただ、そこには、いずれ誰かと出会うという静かな希望が湧き上がります。
23日は蟹座エリアを運行する月(心・感情)と、魚座エリアを逆行中の土星(節度)、蠍座エリアの水星(コミュニケーション)が聖なる三角形グランドトラインを描きます。過去のわだかまりをしっかり見つめていけそう。心のデトックスができそうなタイミングです。
25日、蟹座エリアの火星が山羊座エリアの冥王星と対向し、さらにこの配置に、逆行中の海王星(スピリチュアリティ)と天王星(改革)が加わります。社会的トラウマとなるような出来事が起きそうなとき。そのショック状態のなかで、これまで見ないふりをしていたものを直視し始める人も出てくるでしょう。
是枝裕和監督が指南。〈シャネル〉主催のフィルムメーカーサポートプロジェクト、観覧レポート