蠍座の星模様
愛の力で進む
愛と喜びを司る金星が蠍座エリアを運行し、蟹座エリアを運行する火星(意欲)と仲良く繋がります。この配置は、情熱を持って粘り強く興味を追求する力を与えてくれるでしょう。「好き」という気持ちをエネルギーにして、進んでいけます。
ただ、火星は天秤座エリアを運行する太陽とぶつかっているので、やりたいことに理由や意味がなければいけないのでは、と自分にブレーキをかけてしまうかもしれません。それでも今週は、「やりたいからやる」と思い切ることをおすすめします。
9日、木星(成長)が逆行を始めます。木星は、蠍座にとって「強い連帯」を意味し、他のものと深く繋がることで自らに根本的な変容を促す場所を運行。
そこから太陽と調和的にコネクトします。精神的な面での変化が起こりそうです。 初めて出合ったものに触発されるイメージが浮かんできます。新しい仲間、新しい連帯を受け入れることになるかもしれません。
12日、冥王星(運命)が順行に戻り、水星(思考)と激しく殴り合う角度をなします。5月頃から、コミュニケーションや会話スキルについて自信がなくなることがあったかもしれません。(思っていることが伝わらないもどかしさを味わうなど)。
そのネガティブなセルフイメージを変えていけるとき。さらに、冥王星が水瓶座エリアに移動する11月20日までの期間は、どんな人と友人でいたいのかが明確になりそうです。
今週の全体の空模様
レールの引き直し
「重要なことは、人間という存在は時代や環境を超えた普遍的な存在ではなく、私たちがいかに人間を捉えるのかという視線や思想によってこしらえあげられた存在であるという観点である」
——下西風澄『生成と消滅の精神史』
今週は、社会の現実と理想との隔たりを深く考えることができそうです。
9日、成長や拡大を司る木星が逆行を始めます。木星は5月以降双子座エリアを運行しており、双子座のエッセンスである「社交力」を高め、知識欲や好奇心を刺激して積極的な行動を応援してくれていました。また、この木星運行によって、今週まではさまざまな情報が世に出て入り乱れていたかもしれません。
木星が逆行し始めることで、5月からの人間関係の広がりを振り返るタイミングが訪れそうです。誰かと再会することもあるでしょう。情報を夢中になって集めていた人はふとそれが落ち着きそうです。学んだことを復習するのにも向いている時期です。
木星は今週さらに、天秤座エリアを運行する太陽と調和的に繋がります。天秤座の「物事を判断する」「推し量る」というエッセンスが木星双子座の「情報を拡散する」という作用と合わさります。世に広がった言説が嘘か本当か、精査が行われそうです。
12日、時代を劇的に変化させる”運命”を表す冥王星が、逆行から順行に戻ります。
これからの社会の構造を考え直す動きが出そうです。未来のための建設的な計画が立てられるかもしれません。人々の間で、オーセンティックなものに惹かれる気持ちが強まっていくでしょう。
さらに、冥王星は天秤座エリアを運行する水星(知性・情報)と激しくぶつかり合います。この影響で、社会正義を求める声が大きくなります。どんな信条に依るべきなのか、極端な議論が巻き起こる予感もします。歴史の中で何が起きていたのか、そもそも「理想の社会」とはどんなものなのかを改めて考えることができそうです。
蟹座エリアを運行する火星(激情・闘志)は、蠍座エリアの金星(愛と喜び)と調和的に繋がります。この配置によって、本能的な感情の高まりが引き起こされそうです。しかし火星には天秤座エリアを運行する太陽が厳しくぶつかるため、心の内を押し隠さねばという抑圧的な力が感じられそうです。
公私の切り替えや、本音と建前の上手な使い分けが求められるのかもしれません。割り切って考えた方がいいことと、割り切ってはいけない大切なことをしっかり判別していきましょう。
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