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9月23日〜9月29日 天秤座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の天秤座(9/23〜10/23生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

天秤座の星模様

裏あってこその表の美

太陽は天秤座エリアを運行し、主役の1カ月が始まっています。天秤座のエッセンスには審美眼や美意識が含まれています。

天秤座は平和主義者ですが、同時に完璧主義者でもあります。そのため、他人の前で“いい人”を演じることに長けています。それは才能でもありますが、演じていない素の自分のことを「悪い人間だ」と思ってしまいかねません。そして本当の自分を誰にも見せられなくなり、理解者のいない孤独という穴に落ちることがあります。

ただ、表に出る美しさや良さとは、それ単独では存在できません。物事を批判したり否定したりしたくなる人間らしい部分は、必ずしも悪ではありません。そうした“裏”があるからこそ、”表”が成り立つのです。

23日、天秤座にとって、「所有・財源の部屋」であり、「価値」を意味する場所に、愛と喜びを司る金星が運行します。ご褒美と称して買い物をすることがあるかもしれません。お金が入ってくる運気が上がりますが、その分お金が出ていくことにも甘くなりそうです。

25日から26日にかけて、月(感情)が火星(闘争心)と重なります。仕事の場で感情的になってしまうかも。心を整え、品格ある振る舞いを意識しましょう。

26日、水星は天秤座エリアに移動し、太陽に近づいていきます。「自分らしさ」について、良いイメージを持つことができそうです。理想を持ち、無理のない範囲で前進していきましょう。

今週の全体の空模様

立ち位置を確認する

「なんとなく街を眺めて、なんとなくその場の型に従っていると、そのうちに周りの物事に対する疑問は次第に薄れていくのである。私たちは、なぜその行動をしているのか、なぜその場所にそのルールがあるのかを改めて考えなくなる。そうすると今度は物事の判断基準が『ルールに従っているか』に変わってしまう」

──ハナムラチカヒロ『まなざしのデザイン』

占星術には、12のサイン(星座)を人間の成長になぞらえる「グランドサイクル」という概念があります。これは春分の日をスタートとし、牡羊座から乙女座までの6つのサインには、社会に出る前の準備期間、言い換えれば「個人」「子供」の時代が当てはめられています。

そのあと7つ目のサインが、秋分の日を起点とする天秤座。ここから、社会に参加していくこととなり、「集団」「大人」の時代が始まります。グランドサイクルで見る天秤座は、子供時代が終わり、大人の世界へと進む季節なのです。

22日に太陽は天秤座エリアに入り、集団の中で習得する、秩序や調和を構築する力や社交性、公平性への感覚などが世の中のテーマになってきます。

今週は23日に、愛と喜びを司る金星が蠍座エリアを運行し始めます。蠍座は水のエレメントに属し、他者との強い絆を求める性質を持ちます。人恋しくなりやすいときです。心から安心できる人と、静かな場所で交流したくなるでしょう。

26日には知性やコミュニケーションを司る水星が天秤座エリアに移動します。この水星は同エリアを運行中の太陽を追いかけ、どんどん近づいていきます(ぴったり重なるのは10月1日)
。
社会全体が“天秤座的”な秩序と平和を求めていきそうです。ただし、その秩序とはときとして単に「波風を立てず丸く収める」ことを意味します。すると、公正さや公平さがもたらされるとは限りません。

天秤座のエッセンスが強まると、何事にも「中立」の立場を取る人が増えるかもしれません。それは公平を期すためではありますが、場合によっては、マジョリティに迎合したり既存の構図を擁護したりする立場にもなります。保守的になりすぎていないか、真に中立であり得ているか、意識したいときです。

トランスサタニアン(土星以降の天体)の海王星(霊性)、天王星(改革)、冥王星(運命)は引き続きコネクトしたままで、「一度全部ひっくり返してやり直してみよう」と、運命を大胆に動かしています。

どのような世の中をつくり、どのような未来を見たいのか。それぞれが「社会の構成員」として何を望むのかを考えられる週です。

9月16日〜9月22日 天秤座の運勢【ブルータス週間占い】

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