山羊座の星模様
泥から咲く蓮
今週は、時代を揺るがす力を持った冥王星が、山羊座エリアに戻ります。11月19日までの冥王星山羊座エリア運行期間で、自分自身について振り返ることが増えるでしょう。これからの時代に合わせて、進むべき道をしっかりと考える時間になりそうです。
トランスサタニアン(土星以降の天体)の天王星(改革)・海王星(霊性)・冥王星(運命)が、みな逆行しながら調和的に繋がります。この配置は混沌を生み出し、物事の輪郭を曖昧にします。そのため、秩序を愛する山羊座はふと不安を感じやすくなるかもしれません。予定通りにいかないことがあっても、焦らずに。
3日の乙女座新月では、人生を豊かにするために、自分を磨きたくなりそうです。今の自分に足りていないものが明確にわかるときです。ただ、「こうあるべき」といった思考に傾きやすくなります。心が硬直してしまわないよう、リラックスできる時間を持ちましょう。
また、新月が起こる場所には「遠方への旅」という意味もあるので、行ってみたい憧れの地を思い浮かべながら、その土地の言葉や歴史を学ぶのにも良いときです。アファーメーションは「楽しんで自己研鑽する」をテーマにすると良いでしょう。
さらに新月のタイミングでは、獅子座エリアの水星(知性)と、牡牛座エリアを逆行している天王星(改革)が激しくぶつかり合います。目上の人から良いアドバイスをもらえるかもしれません。
今週の全体の空模様
疾風に勁草を知る
「われわれに起こりうる最悪のことは、目に見えるさまざまな悪を意気地なく我慢することです。これ以上にひどい災難や混乱はないのです。再建には破壊が不可避的にともなうでしょうが、それを冷静に受け入れる必要があります」
───ウィリアム・モリス『小さな芸術』
2日、牡牛座エリアの天王星(改革・刷新)が逆行を始めます。また、冥王星(時代を変える運命)が逆行しながら山羊座に戻っていきます。そして天王星と冥王星は魚座エリアを逆行する海王星(夢・融解性)と調和的な三角形(小三角)を作ります。
小三角をなす3天体全てが逆行しているので、時間が巻き戻され、運命の分岐点に立ち返るようなイメージが湧いてきます。過去の出来事にしっかり向き合おうという機運が高まりそうです。歴史観にまつわる議論が活発化し、現代が前提としているそもそもの価値観を問い直す動きも現れるでしょう。
この配置のエネルギーを浴びながら、3日、天の高い位置で乙女座新月が起こります。
乙女座は古来、「分析・解剖」「事実やデータをしっかり見つめる」といった性質と関連づけられてきました。この乙女座新月では、物事の輪郭がくっきりしてきて、隠蔽されていたものを明らかにするようなことが起きそうです。痛みや残酷さがあったとしても、目をそらさずにいる力強さを与える新月です。新月には他の天体がコンタクトを取ってこないため、その力が十全に発揮されそうです。
また、獅子座エリアの水星(知性)が天王星と刺激し合っています。乙女座新月による“暴く”作用と相まって、世の中を揺さぶるような情報が駆け巡るかもしれません。
さらに、新月のタイミングで、占星術上「幸運の印」と呼ばれるポイントと、「東の地平線」となるポイントが重なります。「東の地平線」には「誕生」や「物事の始まり」などの意味があるので、良い予感がしてきます。
さらに、このとき、「東の地平線」が位置する度数には、社会の常識に異を唱える反逆的なエネルギー、言い換えれば自分の信じたことに忠実である強さが満ちています。そのため、権威に対して反旗を翻すことで、新しい幸せがつかめるかもしれません。
この乙女座新月から半年後の乙女座満月までの期間で、「過去の事実を見つめる」「信念を持ち、それに従う」というマインドが広く芽吹き、育っていきそうです。
新月は物事をスタートさせるタイミングとして吉とされています。そして、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。各星座ごとにテーマが変わりますが、「物事をクリアにする(分析する)」というのは共通します。宣誓を5~10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の乙女座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。
また、5日には火星(闘志・意欲)が蟹座エリアに入ります。その影響で、感情の波が激しくなる人もいるかもしれません。
「強くならなきゃいけない。通じるものがある役でした」唐田えりかが語る、『極悪女王』の舞台裏