乙女座の星模様
頼りにされる人
先週22日から、太陽は乙女座エリアを運行しています。今週は、月以外では太陽にコネクトする天体がないので、自分のペースで動きやすいでしょう。ただ、気になる点もあります。ともすれば厄介な問題に巻き込まれるかもしれません。
乙女座は柔軟宮に属し、人をサポートしたりフォローする役回りに立つ性質を持ちます。その分、振り回されやすい面もあります。
今週は、火星(意欲・闘争心)が双子座にあり、魚座エリアを逆行中の海王星(融解性)とぶつかり合います。また木星(拡大)も双子座エリアに入っていて、やはり魚座エリアを逆行中の土星(節度・試練)と激しくぶつかっています。
この影響で、乙女座の“巻き込まれ体質”が強調されてしまいそうなのです。複雑なトラブルに対処しなければならないかもしれません。助っ人として活躍することが増えるとも言えます。問題が浮上したときは、自らイニシアティブを取り素早く解決に臨むと、結果的に面倒が少なく済みそうです。
29日、水星(知性)は「無意識」を意味する場所で順行に戻ります。日記などをつけることによって、自分の心と頭の中が整理整頓できます。
同日29日、金星(愛と喜び)はホームグラウンドである天秤座エリアに入り、その直後に、水瓶座エリアで逆行中の冥王星(運命)と調和的に繋がります。頑張ってきたことを評価され、ちょっとしたご褒美を手にできるタイミングです。
今週の全体の空模様
ただそこにあるものを
「身支度をして畑へ行った。驢馬たちに荒らされた畑から、被害を免れた野菜を収穫する。じゅうぶんな量が穫れた。踏み荒らされた植物も枯れてはいない。すぐに太陽を目指して立ち上がるだろう」
───井上荒野『理由』
乙女座エリアを運行する太陽には、月を除いてどの天体もコンタクトを取っていません。そのため、各星座に対し、乙女座的なエッセンスがそのまま届くようなイメージが浮かんできます。
乙女座は、「分析」「分解」「解剖」というキーワードを持ちます。物事を淡々と見つめ、眼前のものをありのままに捉える力を備えたサイン(星座)です。その力とは、計測や数値化によって“見えないもの”を“見える”ように記録していくものでもあります。
また、乙女座は行動が気分に左右されない強さももたらします。やる気の有無にかかわらず、迷いなくルーティンワークができる。高揚感や使命感といった“特別な情動”がなくとも、日々の勤めに取り組める「才能」を持っているのです。
今週は、そうした乙女座的性質が随所に現れてくるでしょう。シンプルに目の前にあるものに取り組むことが大切なのだ、という思いが広く共有されていきます。
また、双子座にいる火星(意欲)が魚座で逆行中の海王星(霊性)と、同じく双子座にいる木星(成長・拡大)が魚座で逆行中の土星(試練・節度)と激しくぶつかり合っています。この配置により、世の中に嘘や誤情報が溢れ、混乱が起きやすいかもしれません。
27日の夜半には、月・火星・木星が双子座エリアで並びます。誰かとお喋りしたくなるタイミング。相手の価値観を知ることによって、自分自身の価値観が明確になるでしょう。
29日、水星(知性・コミュニケーション)は獅子座エリアで順行に転じます。手配していたものが届いたり、情報の伝達をスムーズにできたりするでしょう。振り返りや見直しといった作業が終わり、前を向いて進めるときです。
同日29日、金星(愛と喜び)はホームグラウンドである天秤座エリアに入ります。その直後に、水瓶座エリアで逆行中の冥王星と調和的に繋がります。旧友との思いがけない再会など、嬉しい偶然が訪れそうです。
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