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8月26日〜9月1日 天秤座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の天秤座(9/23〜10/23生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

天秤座の星模様

秘密の手紙

今週、太陽が運行しているのは乙女座エリアです。天秤座は華やかで優美高妙な貴公子的イメージを纏っています。それに対し、乙女座のキャラクターは、質素倹約を旨としてきびきびと働くメイド長と言えそうです。この2サイン(星座)は共通点が少ないのですが、物事をつぶさに観察し、定型的な枠組みや自身のセンスで捉えるところは似ています。

また、太陽がいる位置は、天秤座にとって「秘密、隠されたもの」を意味します。そのため、今週は、対象を分析し批判する傾向が強まりそうです。人のアラがつい気になってしまい、一人で過ごす時間を増やしたくなるでしょう。

火星(意欲・闘争心)は逆行中の海王星(融解性)と、木星(拡大)は逆行中の土星(節度・試練)とぶつかり合います。やる気が空回りしやすいときです。何かをプラスするよりも、無駄を減らすイメージを持つことで心が整うでしょう。

29日、水星(知性)は「友愛」や「未来計画」を意味する場所で順行に戻ります。友人から誘いの連絡が入りそう。スケジュールもうまく調整できるでしょう。

同日29日、金星(愛と喜び)はホームグラウンドである天秤座エリアに入り、その直後に、水瓶座エリアで逆行中の冥王星(運命)と調和的に繋がります。雷に打たれたように恋に落ちそうなタイミング。急に挑戦してみたいものが見つかるかもしれません。

今週の全体の空模様

ただそこにあるものを

「身支度をして畑へ行った。驢馬たちに荒らされた畑から、被害を免れた野菜を収穫する。じゅうぶんな量が穫れた。踏み荒らされた植物も枯れてはいない。すぐに太陽を目指して立ち上がるだろう」
───井上荒野『理由』

乙女座エリアを運行する太陽には、月を除いてどの天体もコンタクトを取っていません。そのため、各星座に対し、乙女座的なエッセンスがそのまま届くようなイメージが浮かんできます。

乙女座は、「分析」「分解」「解剖」というキーワードを持ちます。物事を淡々と見つめ、眼前のものをありのままに捉える力を備えたサイン(星座)です。その力とは、計測や数値化によって“見えないもの”を“見える”ように記録していくものでもあります。

また、乙女座は行動が気分に左右されない強さももたらします。やる気の有無にかかわらず、迷いなくルーティンワークができる。高揚感や使命感といった“特別な情動”がなくとも、日々の勤めに取り組める「才能」を持っているのです。

今週は、そうした乙女座的性質が随所に現れてくるでしょう。シンプルに目の前にあるものに取り組むことが大切なのだ、という思いが広く共有されていきます。

また、双子座にいる火星(意欲)が魚座で逆行中の海王星(霊性)と、同じく双子座にいる木星(成長・拡大)が魚座で逆行中の土星(試練・節度)と激しくぶつかり合っています。この配置により、世の中に嘘や誤情報が溢れ、混乱が起きやすいかもしれません。

27日の夜半には、月・火星・木星が双子座エリアで並びます。誰かとお喋りしたくなるタイミング。相手の価値観を知ることによって、自分自身の価値観が明確になるでしょう。

29日、水星(知性・コミュニケーション)は獅子座エリアで順行に転じます。手配していたものが届いたり、情報の伝達をスムーズにできたりするでしょう。振り返りや見直しといった作業が終わり、前を向いて進めるときです。

同日29日、金星(愛と喜び)はホームグラウンドである天秤座エリアに入ります。その直後に、水瓶座エリアで逆行中の冥王星と調和的に繋がります。旧友との思いがけない再会など、嬉しい偶然が訪れそうです。

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