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8月19日〜8月25日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡牛座(4/20~5/20生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

牡牛座の星模様

自分を頼りに

20日の水瓶座満月は、天の高い位置であり、「社会貢献」や「キャリア」を意味する場所で起こります。満月をなす月と太陽には天王星(改革・刷新)が激しくぶつかります。

2月の水瓶座新月では、「身も心も没頭できるものに出合うこと」が種蒔きのテーマでした。この半年間では、自分の内側から込み上げてくる思いを直視した人も多いはずです。

今週、水瓶座満月のタイミングで太陽に小惑星ベスタが重なっています。ベスタは「大義に身を捧げる」という意味を持ちます。半年の間にはっきりしてきた、自分の本当の望みに向かっていけるかもしれません。人生において何が大切なのか、真剣に考える機会がやってきます。

自分の世話は自分でする、という気持ちが強まりそうです。大胆な方向転換を後押ししてくれる満月です。

双子座エリアを運行する火星(意欲)と木星(拡大)が寄り添い合い、乙女座エリアの金星(愛と喜び)、魚座エリアを逆行する土星(責任)とコンタクトします。直感が味方になってくれるとき。良い形で自己アピールできそうです。

22日、太陽が乙女座エリアに入ります。牡牛座と乙女座はともに地のエレメントに属し、調和的な関係です。牡牛座にもともと備わっている身体感覚がさらに研ぎ澄まされ、そこからクリエイティブな活動ができるでしょう。自分の魅力を表現できるよう意識しましょう。

今週の全体の空模様

緩やかな連帯意識

「物語は命を救う。そして物語はあなたの人生だ。私たちは自分たちの物語だ。それは監獄にも、監獄の扉をこじ開けるための金梃子(かなてこ)にもなりえる。物語を紡ぐことで自分を救うこともできるし、自分や他人を閉じ込めることもできる。物語で自分を高めることもできるし、自己の限界や恐怖という石壁に自分を叩きつけることもできる」
───レベッカ・ソルニット『わたしたちが沈黙させられるいくつかの問い』(ハーン小路恭子訳)

今週は20日に水瓶座満月が起こります。2月の水瓶座新月で種蒔きしたものが、実り、収穫されるときです。

水瓶座新月は、「なりふり構わずに自らを理想に近づけようとする強い力」を授けるものでした。そこで打ち出された「改革せよ」というメッセージは、今週の水瓶座満月でも色濃く感じられるでしょう。どちらにも牡牛座エリアの天王星(刷新)が関わっているためです。水瓶座新月からの半年間、自分自身を変えたい、周囲の意識を変革したいと考え、行動した人も多かったはずです。それまで信じてきたものの問題点に気がついたり、失望したこともあったかもしれません。

今週は、半年間の経験を振り返ることで、自らの社会に対しての意見や政治的な考えが明確になるでしょう。生きる喜びの在処を探り、また、社会的な存在としての自身を再認識するタイミングです。

たとえばイベントやテーマによって繋がる仲間との絆など、小さな交流を数多く持つことが力になると気づくはずです。全てにおいて同意見・同立場でなくてもいい。部分的に、緩やかに連帯していくことで、時代の流れをつくっていけます。未来へ進む勇気をくれる満月です。

この満月ではまた、双子座エリアの木星(拡張)・火星(闘志・欲求)と、乙女座エリアの金星(愛と喜び)、魚座エリアで逆行中の土星(責任・節度)とがぶつかり合います。この配置の影響がポジティブに出るとしたら、個人の生活という“物語”を大切にする機運が高まります。そして、良い未来を創る力が強まるでしょう。皆が問題点を指摘し、改善を求めていく、健康的な力です。

また、22日の夜中に太陽が乙女座エリアに移動します。乙女座は、柔軟宮に属し、地のエレメントに分類されます。そのキーワードは「適応」や「身体のケア」「識別能力」などで、細部まで目がいく性質を持っています。

今週、太陽は乙女座エリアを運行しますが、他の天体とコネクトしにくいときなので、乙女座的なムードはそこまで広まりません。しかし、夏の終わりに秋の気配が少しずつ混じるように、ゆっくりとさりげなく、乙女座らしい批判能力や分析力が世の中全体で高まっていくでしょう。

8月12日〜8月18日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

アーティストの玉山拓郎

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