牡牛座の星模様
地道に種蒔き
強気になって自分のやり方を推し進めたくなりそうな週。
土星(試練)が「人脈運」を意味する場所で逆行し、「所有、財源の部屋」であり、“価値”を意味する場所にいる火星(意欲・闘争心)・木星(成長・拡大)のペアとぶつかり合います。この影響で、過去に一緒に仕事をした人の縁で、意欲的に挑みたくなる良い仕事に恵まれるかもしれません。
ただし、土星逆行が始まっているため、スケジュールの見通しが悪くなる可能性も。土星逆行期間は過去にお世話になった人に連絡を取ることで、次のステップへの“種蒔き”となります。
また、この配置では、土星=過去の借りを返す、火星=財産を増やしたいという野心、木星=楽観的見通し、と読めます。
いつもは慎重なはずの牡牛座が、ギャンブル的なものに魅力を感じやすいときです。欲望に踊らされて、無茶な仕事を引き受けてしまうかもしれません。嘘の混じった言葉に引っかかると、大事なものを失いかねません。今週は耳触りの良い情報が入ってくるかもしれませんが、警戒心を持っていましょう。
週後半に、逆行する水星(知性)は獅子座エリアに戻り、太陽と重なります。ここに天王星が強引に改革を進めようとするエネルギーを送り込んできます。家族や仲間(チーム)と意見が対立しやすくなります。新しい手法を試したくなるかもしれませんが、説得するには確かなエビデンスが必要になるでしょう。
今週の全体の空模様
時代の新陳代謝
占星術における太陽はさまざまな意味を持っています。共通しているのは、傍流に対するメインストリーム、周縁に対する中心、陰に対する光という性質です。太陽は時代の中核を表し、ときに権力そのものを象徴します。
今週の星の配置は、社会におけるこうした太陽的要素を揺るがすものかもしれません。
逆行中の水星(知性)が獅子座エリアで太陽と重なり、かつ、牡牛座エリアの天王星(改革)と激しい角度でぶつかります。そこから火花が散り、ショッキングな出来事が引き起こされます。それは、今ある社会の仕組み自体をシビアに問い直す動きを生み出すでしょう。
「正しさ」とは時代を超えて普遍的に存在するものではない、と気づくことが重要です。「これが良い」という感覚は、ある社会の視線によってつくり上げられたものでしかありません。
魚座エリアを逆行する土星(試練・節度)が乙女座エリアの金星(愛と喜び)と対向します。魚座と乙女座が持つ、修道女のような慈愛や癒やしのエッセンスが降り注ぐでしょう。愛について、また何かを信じ身を委ねることについても、見直しが進みそうです。
逆行する土星と、双子座で重なっている火星(意欲・闘争心)、木星(拡大)とがハードな角度を取ると、魂の声を偽らずに訴えていく力が膨らんでいくでしょう。言葉にならないその声は混沌とした場所から生じ、海のうねりのような力強さを持っています。人々を導くエモーショナルなメッセージが、音楽のように広く響いていくときです。
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