射手座の星模様
臨機応変に
先週に引き続き、射手座を除く柔軟宮のサイン(星座)すべてに天体が運行しています。射手座の対向の双子座エリアでは火星(欲求・闘争心)と木星(成長・拡大)が重なり、めらめらと大きく燃えています。
この炎は、パートナーとの熱いバトルを呼び起こすかもしれません。もしくは、情熱的な人との出会いを運んできそうです。柔らかく色っぽい情熱ではなく、スポーツで勝負をしているような情熱です。喧嘩も起きやすいので注意をしておくこと。
天の高い位置である乙女座エリアには金星(愛と喜び)が輝いています。人目を引き、人気者になるタイミングです。または、楽しい仕事を任されたり、これまでの仕事が認められたりするでしょう。臨時ボーナス(ご褒美)もやってくるかもしれません。
「足元」や「根源的な場所」を意味する魚座エリアには、ともに逆行中の土星(社会性・責任)と海王星(霊性)が入っています。家族や、所属している場所でイレギュラーな出来事が起きやすく、次から次へとやらなくてはいけないことが出てくるとき。スケジュールに余裕を持たせておくと良いでしょう。
また、逆行中の水星(思考)は獅子座エリアに戻り、太陽と重なります。この2天体は牡牛座エリアの天王星(改革)とぶつかり合う角度をなします。他者との関わりの中で大きな気付きを得られるでしょう。頭で理解していたことを、魂で納得するようなイメージです。
今週の全体の空模様
時代の新陳代謝
占星術における太陽はさまざまな意味を持っています。共通しているのは、傍流に対するメインストリーム、周縁に対する中心、陰に対する光という性質です。太陽は時代の中核を表し、ときに権力そのものを象徴します。
今週の星の配置は、社会におけるこうした太陽的要素を揺るがすものかもしれません。
逆行中の水星(知性)が獅子座エリアで太陽と重なり、かつ、牡牛座エリアの天王星(改革)と激しい角度でぶつかります。そこから火花が散り、ショッキングな出来事が引き起こされます。それは、今ある社会の仕組み自体をシビアに問い直す動きを生み出すでしょう。
「正しさ」とは時代を超えて普遍的に存在するものではない、と気づくことが重要です。「これが良い」という感覚は、ある社会の視線によってつくり上げられたものでしかありません。
魚座エリアを逆行する土星(試練・節度)が乙女座エリアの金星(愛と喜び)と対向します。魚座と乙女座が持つ、修道女のような慈愛や癒やしのエッセンスが降り注ぐでしょう。愛について、また何かを信じ身を委ねることについても、見直しが進みそうです。
逆行する土星と、双子座で重なっている火星(意欲・闘争心)、木星(拡大)とがハードな角度を取ると、魂の声を偽らずに訴えていく力が膨らんでいくでしょう。言葉にならないその声は混沌とした場所から生じ、海のうねりのような力強さを持っています。人々を導くエモーショナルなメッセージが、音楽のように広く響いていくときです。
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