天秤座の星模様
遠く、遠く
「神の啓示を聞く場所」であり、遠方への旅を意味する場所で、火星(意欲・欲求)と木星(成長・拡大)がぴったりと重なります。「ここではないどこか」へ行きたい気持ちが強まるときです。精神を鍛えたり、専門知識を増やしたりするのにはとても良いタイミングです。語学学習も捗るでしょう。
旅行運も高まるので、すでに夏の旅行に出ている人もいるかもしれません。海外と縁ができやすいときでもあります。来日アーティストの公演などに赴く機会も生まれそうです。日常から離れることで、多くのものを得られそうです。
ただし、火星・木星の2天体に魚座エリアで逆行中の土星(節度)がコンタクトをとるため、完全に普段の生活から切り離させることは難しいかもしれません。
頭の片隅に、やらなくてはならない用事がひっかかってくるでしょう。実際に休暇中でも仕事の連絡が入ってくることも。その一方、自分をフォローしてくれた人へのお礼について悩むかもしれません。
また、逆行中の水星(思考)は獅子座エリアに戻り、太陽と重なります。この2天体は牡牛座エリアの天王星(改革)とぶつかり合う角度をなします。この影響により、友人やチームメンバーの中で意見対立が生まれそうです。もしくは、すでに決まったスケジュールを、誰かの希望を反映させるために再調整しなければいけなくなるかもしれません。
今週の全体の空模様
時代の新陳代謝
占星術における太陽はさまざまな意味を持っています。共通しているのは、傍流に対するメインストリーム、周縁に対する中心、陰に対する光という性質です。太陽は時代の中核を表し、ときに権力そのものを象徴します。
今週の星の配置は、社会におけるこうした太陽的要素を揺るがすものかもしれません。
逆行中の水星(知性)が獅子座エリアで太陽と重なり、かつ、牡牛座エリアの天王星(改革)と激しい角度でぶつかります。そこから火花が散り、ショッキングな出来事が引き起こされます。それは、今ある社会の仕組み自体をシビアに問い直す動きを生み出すでしょう。
「正しさ」とは時代を超えて普遍的に存在するものではない、と気づくことが重要です。「これが良い」という感覚は、ある社会の視線によってつくり上げられたものでしかありません。
魚座エリアを逆行する土星(試練・節度)が乙女座エリアの金星(愛と喜び)と対向します。魚座と乙女座が持つ、修道女のような慈愛や癒やしのエッセンスが降り注ぐでしょう。愛について、また何かを信じ身を委ねることについても、見直しが進みそうです。
逆行する土星と、双子座で重なっている火星(意欲・闘争心)、木星(拡大)とがハードな角度を取ると、魂の声を偽らずに訴えていく力が膨らんでいくでしょう。言葉にならないその声は混沌とした場所から生じ、海のうねりのような力強さを持っています。人々を導くエモーショナルなメッセージが、音楽のように広く響いていくときです。
是枝裕和監督が指南。〈シャネル〉主催のフィルムメーカーサポートプロジェクト、観覧レポート