双子座の星模様
愛の再発見
双子座を乗り物にたとえたら、自転車や小型セスナ機かもしれません。どちらも小回りが利き、基本的には一人乗り、もしくは少人数の乗り物です。そこに重い荷物が乗っているような状態が、現在のコンディションに近いでしょう。この荷物とは土星(試練・責任)のことです。今週、土星は双子座にとって天の高い位置を逆行しています。
逆行中の土星は、双子座エリアの木星(拡張)と激しく殴り合います。仕事に対する見直しが必要になったり、自分の実力不足を実感したりするかもしれません。しかし、同時に「時間をかけて丁寧に取り組もう」というパワーが湧いてきます。失敗して不安に駆られても、土星が「大丈夫だよ」と声をかけてくれます。焦らず、勇気をもってペースを落とし、立ち止まってみましょう。
また、5日に水星(対話)が逆行し、金星(愛と喜び)と重なる配置により、童話の『青い鳥』の結末さながら、幸福は身近にあるのだと気が付くでしょう。愛の再発見ができるとき。身近な人とたわいない会話を交わして心が癒やされそうです。
週半ばからは、双子座エリアの火星(闘争心)が木星に近づき、さらに太陽とコンタクトします。「自分が何とかしなくてはいけない」と思いつめずに、荷物を少し下ろしましょう。
今週の全体の空模様
視点の切り替え
今週は5日に、乙女座エリアにいる水星が逆行を始めます。水星が司るものとして、「情報」や「交通」があるため、電車の遅延や、メールの送受信の不具合が起きやすいとされています。しかし、水星には「知識」や「他者との交流」という意味もあるので、逆行の影響が「復習」や「再会」という形で表れるかもしれません。とくに、同日に乙女座エリアに移動してくる金星(愛と喜び)が水星に重なってくるので、楽しく、嬉しいムードに包まれるでしょう。
また、双子座エリアの木星(拡大)と魚座エリアを逆行中の土星(節度・社会性)とがぶつかり合っていきます。これによって、“総点検”が必要になるかもしれません。不具合が見つかっても、それを通して現状をしっかり把握することができます。原因を探ることで、視点を切り替えて対応にあたれそうです。
あらゆる分野で、「このままではもう成り立たない」と思い至る人が増えるかもしれません。無理が通らなくなるとき。仕事道具を取り替えなければいけないといった個人的なレベルから、時代にマッチしなくなった制度など、より大きなレベルまで、適切な対応や対策が求められそうです。
魚座エリアで逆行中の海王星(夢・スピリチュアリティ)と、牡牛座エリアの天王星(改革・刷新)が仲良く手をつないでいます。リラックスモードになることで、イマジネーションが湧いてくるでしょう。視点の切り替えや価値観の転換がもたらされるかもしれません。
たとえば、子供のころに戻れたとして、無条件で好きなスポーツや趣味、教育も願った通りに受けることができるなら、どんなことをしてみたいのかを想像してみること。その想像には、自分の魂が求めている喜びが含まれているでしょう。
そこから、今の自分がやりがいを持てるものは何か、気づけそうです。魂が健やかであるために、行動を起こせるときです。
週半ばからは、双子座エリアの火星(欲望・闘争心)が木星に近づいていきます。この2天体がぴったり重なるのは次週ですが、すでにそれぞれが獅子座エリアを運行する太陽と調和的なコンタクトを取っています。そこから浮かんでくるイメージは、大きな声で演説をする人。知性的で好戦的な姿勢で民衆に持論を聞かせる人物が、今週は目立ってくるかもしれません。
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