獅子座の星模様
誠意と線引き
獅子座は、自分を頼りにしてくれる存在を大切にする度量の広さがあります。相手からの頼みは基本的に引き受けていきます。それは「気前の良さ」が獅子座にとっての格好良さでもあるからです。
今年1月の山羊座新月以降、仕事の場面で丁寧に周りの求めに応じてきたかもしれません。しかし、要求に応えれば応えるほど頼まれごとに際限がなくなっていきます。自分の善意を当然のように扱われていると気づいて、 気持ちよく対応できなくなっているかもしれません。
今週21日の山羊座満月は「行き過ぎたサービス」を止められるタイミングです。どこまで相手の求めに応じるか、しっかりと線引きをしていきましょう。安請け合いをしないことが誠意でもあります。
21日はまた、意欲と勇気を司る火星が双子座エリアに移動し、逆行中の冥王星と仲良く繋がります。熱心に物事に打ち込む人や、決断力のある人との対話から、良い刺激を受けられそうです。その一方、「過去の関係」が蒸し返されることもあるかもしれません。
また、火星が運行している場所には「友情」や「サークル活動的な共同体」という意味があります。友人たちと様々な楽しい計画を立てられるときです。小旅行に出かけたり、ワークショップに参加したりするイメージです。勢いでスケジュールが埋まっていきそうです。
また、獅子座エリアを水星(知性)と金星(愛と美)が運行しています。獅子座らしく愛に燃え、勇敢な行動も取れるでしょう。
今週の全体の空模様
確信めいた予感
「ギルガメシュは先に夢を見ていた。満天の星の下に立っていると、天から彼の上に投げ槍が落ちてきて、それを抜き取ることができない。そのあと巨大な斧が町のまん中にはめ込まれるという夢であった。彼の母親は、夢が強力な男の到来を予言しており、後には彼がその男の親友になるだろうと言った」
───ホルへ・ルイス・ボルヘス『夢の本』
21日に、山羊座で満月が起こります。6月に続き、2024年2回目の山羊座満月です。
二度の満月の影響で、今年は山羊座的な要素が世の中に強く出ています。山羊座エッセンスには、「組織」「権力構造」「社会の仕組みそのもの」といったものが含まれています。
6月と7月の山羊座満月はともに半年前の山羊座新月を起点としています(種蒔き)。そこでは、全体(社会構造)が病んでいる限り個々の努力は報われないということに多くの人が気づき、「どんな政治を求めるか」ということがテーマとなっていました。
そこから半年の間に、政治や社会的な「力」に対する市民の関心が高まっているのではないでしょうか。
今週の満月がもたらすのは、「変革の予兆」。変化を望んで進めば、世界は次のステージへと移ります。幕開けのベルが聞こえてくるでしょう。
この満月は多くの人の心(魂)に繋がる「混沌の海」を意味する場所で起こります。そのため、「世の中が変わる」という予感も、たくさんの人に共有されていきそうです。
さらに満月の真横に逆行中の冥王星(改革の嵐)がいるので、この予感を切実なものとして強調します。「劇的に変わる数秒前」というイメージが浮かんできます。集団で予知夢を見ているかのように、社会全体に胎動が響きそうです。
その変化は、コンフォートゾーンからの離脱として表れそうです。殻を打ち破るための心の準備をしていく満月となるでしょう。
満月を起こす太陽と月の2天体には、天王星(改革)と逆行中の海王星(霊感)がコンタクトを取っています。天王星がいるのは、ホロスコープ上でもっとも低いポイントです。
ここは、深く暗いイメージを持ち、ルーツや居場所、ひいては家族制度や国をも表します。そのため、今週は「国」の在り方がどんどん変わっていくのを実感できるでしょう。
海王星からは、濃い霧が流れ込んでくるでしょう。「次の時代」を目指しているのに、どこを走っているのか分からなくなるかもしれません。時代の大きなうねりに呑まれ、迷子になったような感覚に陥る人も出てきそうです。
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