双子座の星模様
嵐を呼ぶ
風(大気)のエレメントで柔軟宮に属する双子座は、春のフレッシュさを運ぶ薫風のような存在。持ち前の聡明さで、司会進行役をさらりとこなすタイプが多いかもしれません。しかしその一方で、突風や嵐のような荒々しい側面も持ち合わせています。
21日の朝、火星(意欲・闘争心)が双子座エリアに移動し、双子座の“風”が、急に“竜巻”に発達していきます。「そよ風なんかやっていられない!」というモードに切り替わります。
さらに火星は水瓶座エリアを逆行する冥王星(運命)と仲良く手を繋ぎます。雷に打たれたかのような閃きが訪れそう。
忙しい日々のなかで見失いかけていた「魂の喜び」を再び感じられるようになります。今任されている仕事や役割を、神から授かった使命だと受け止められるでしょう。
今週の山羊座満月では、仲間と連携する重要性を理解してはいるのに、メンバーと歩調を合わせて仕事をすることにもどかしさを感じそうです。また、こちらの柔軟な対応力を当てにされてあれこれと押し付けられることも増えて、うんざりするでしょう。
気持ちを切り替えて、仕事上の境界線を引き直しましょう。自分一人でできることを増やしながら、誰とどうタッグを組むのがいいのか、新しい“チーム編成”を考えられそうです。
今週の全体の空模様
確信めいた予感
「ギルガメシュは先に夢を見ていた。満天の星の下に立っていると、天から彼の上に投げ槍が落ちてきて、それを抜き取ることができない。そのあと巨大な斧が町のまん中にはめ込まれるという夢であった。彼の母親は、夢が強力な男の到来を予言しており、後には彼がその男の親友になるだろうと言った」
───ホルへ・ルイス・ボルヘス『夢の本』
21日に、山羊座で満月が起こります。6月に続き、2024年2回目の山羊座満月です。
二度の満月の影響で、今年は山羊座的な要素が世の中に強く出ています。山羊座エッセンスには、「組織」「権力構造」「社会の仕組みそのもの」といったものが含まれています。
6月と7月の山羊座満月はともに半年前の山羊座新月を起点としています(種蒔き)。そこでは、全体(社会構造)が病んでいる限り個々の努力は報われないということに多くの人が気づき、「どんな政治を求めるか」ということがテーマとなっていました。
そこから半年の間に、政治や社会的な「力」に対する市民の関心が高まっているのではないでしょうか。
今週の満月がもたらすのは、「変革の予兆」。変化を望んで進めば、世界は次のステージへと移ります。幕開けのベルが聞こえてくるでしょう。
この満月は多くの人の心(魂)に繋がる「混沌の海」を意味する場所で起こります。そのため、「世の中が変わる」という予感も、たくさんの人に共有されていきそうです。
さらに満月の真横に逆行中の冥王星(改革の嵐)がいるので、この予感を切実なものとして強調します。「劇的に変わる数秒前」というイメージが浮かんできます。集団で予知夢を見ているかのように、社会全体に胎動が響きそうです。
その変化は、コンフォートゾーンからの離脱として表れそうです。殻を打ち破るための心の準備をしていく満月となるでしょう。
満月を起こす太陽と月の2天体には、天王星(改革)と逆行中の海王星(霊感)がコンタクトを取っています。天王星がいるのは、ホロスコープ上でもっとも低いポイントです。
ここは、深く暗いイメージを持ち、ルーツや居場所、ひいては家族制度や国をも表します。そのため、今週は「国」の在り方がどんどん変わっていくのを実感できるでしょう。
海王星からは、濃い霧が流れ込んでくるでしょう。「次の時代」を目指しているのに、どこを走っているのか分からなくなるかもしれません。時代の大きなうねりに呑まれ、迷子になったような感覚に陥る人も出てきそうです。
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