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6月24日〜6月30日 射手座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の射手座(11/23〜12/21生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

射手座の星模様

原点回帰

今週は、「家族と家庭の部屋」であり基盤や帰属コミュニティを表す場所で、魚座にいる土星(時間)がステーション(留)となり、逆行を始めます。また、この場所は自分のルーツを意味するとも言われています。

自分の原点に遡りたくなりそうです。たとえば、先祖の歴史を辿ったり、地域の風習や文化などに触れたりしたくなるでしょう。そうすることで自分自身が何からできているのかが明確になるでしょう。

この土星には、蟹座エリアを運行する水星(情報)が調和的に繋がっています。昔の話をしてくれる人との交流が持てるかもしれません。もしくは、誰かに貴重な史料を見せてもらえるイメージです。自分に繋がる多彩な物語が心を満たしてくれるでしょう。

また、蟹座エリアの金星(愛と喜び)が牡牛座エリアの火星(力強さ)と仲良くコネクトします。気持ちの良いギブ&テイクができそうです。気になることを教えてもらったあとに、用事の手伝いを頼まれるかもしれません。もしくは、相手の面倒な雑用を片付けるかわりに、何か良いものをもらえそうです。

木星(成長・拡大)は双子座エリアを運行し、緩やかに、逆行中の冥王星(運命)と仲良く手を繋いでいます。気まぐれなパートナーに振り回されてしまうかも。状況が二転三転することを最初から覚悟しておくとちょうど良いでしょう。契約をする場合は、慎重な確認が大事です。

今週の全体の空模様

懐かしい場所へ

「『ふつう』には人を抑圧する面と、心を解放する面の両方があるのが重要である。『ふつうにしなさい』と言われると苦しいが、『そんなことされたら、ふつうは傷つくよ』と言われると助かる。『ふつう』には包摂と排除の両方が含まれている」
───東畑開人『ふつうの相談』

「懐かしい時代」に戻って浸りたくなる週。先週に引き続き、太陽と水星(コミュニケーション)、金星(愛と幸運)が蟹座を運行しています。蟹座は、庇護的で包み込むようなエッセンスを持っています。さらに、防衛心が強く、保守的な性質があり、仲間との連帯からくる安心感を重視します。

また、多数派や一般的という意味での「ふつう」に属することに価値を置くのが蟹座の特徴。多くの人と感覚を共有していこうとするサイン(星座)です。蟹座に天体が多く運行する今週は、包摂的なエッセンスや、共感の力に守られるでしょう。

魚座エリアの土星(社会性・責任)は速度を落とし、ステーション(留)という状態になり、30日には逆行し始めます。また土星が水星と調和的に繋がっているので、身内で集まって近況を報告し合ったり、親しい人と昔を懐かしんだりする場面が想起できます。これまでの苦労をねぎらいながら、“良かった時代”を思い出してエモーショナルになりそう。それとは別に、噂話がコミュニティ内に波紋を広げるようなことも予感されます。

さらに、逆行中の冥王星(運命)と木星双子座が緩やかに繋がっていることにより、個人のレベルだけではなく、社会や世界という大きな枠組みにおいても、過去を振り返る動きが起こるでしょう。

蟹座エリアの金星は、牡牛座エリアの火星と調和的にコネクトしていきます。「まず生きている人間の心と身体を大切にする」「人が制度に合わせるのではなく、人に制度を合わせていく」といった考えが実社会に反映されそうです。必要なものを大きな声で要求することが重要になる場面かもしれません。

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