双子座の星模様
千里の道も
双子座エリアには、「幸運の星」と呼ばれる木星が運行しています。木星が自エリアにやってくる年は、「12年に一度の幸運期」と言われます。しかし、木星の力は純粋に何かを「膨らませる」もの。確かに幸せを大きくしますが、それ以外のものも大きく膨らませていく力を持っているのです。
今週、木星は逆行中の冥王星とコネクトしているため、仕事量や不安など、「増えても嬉しくないもの」も増えてしまいそう。目まぐるしい環境の変化に戸惑い、足元がふわふわした感覚に陥るかもしれません。
木星の恩恵を受けるためには、一度立ち止まってスケジュールを見直し、心と体を整えることが大切です。
また、魚座エリアの土星(試練)がステーション(留)になり、その後逆行する影響で、仕事の自信を失いやすいかもしれません。しかし、この土星には蟹座エリアを運行している水星(言語・コミュニケーション)が調和的に繋がっています。
それにより、大きなことを成すよりも、日々の小さな仕事に誠意を込めていくことが大事なのだと気づけそうです。謙虚でいると良い展開を招くのだ、と実感できるとき。
また、牡牛座エリアの火星(闘志)と、蟹座エリアの金星(愛と喜び)も調和的に繋がります。金星蟹座は優しく火星牡牛座を励まします。一歩一歩着実に自分のできることをこなす胆力が強まりそうです。
今週の全体の空模様
懐かしい場所へ
「『ふつう』には人を抑圧する面と、心を解放する面の両方があるのが重要である。『ふつうにしなさい』と言われると苦しいが、『そんなことされたら、ふつうは傷つくよ』と言われると助かる。『ふつう』には包摂と排除の両方が含まれている」
───東畑開人『ふつうの相談』
「懐かしい時代」に戻って浸りたくなる週。先週に引き続き、太陽と水星(コミュニケーション)、金星(愛と幸運)が蟹座を運行しています。蟹座は、庇護的で包み込むようなエッセンスを持っています。さらに、防衛心が強く、保守的な性質があり、仲間との連帯からくる安心感を重視します。
また、多数派や一般的という意味での「ふつう」に属することに価値を置くのが蟹座の特徴。多くの人と感覚を共有していこうとするサイン(星座)です。蟹座に天体が多く運行する今週は、包摂的なエッセンスや、共感の力に守られるでしょう。
魚座エリアの土星(社会性・責任)は速度を落とし、ステーション(留)という状態になり、30日には逆行し始めます。また土星が水星と調和的に繋がっているので、身内で集まって近況を報告し合ったり、親しい人と昔を懐かしんだりする場面が想起できます。これまでの苦労をねぎらいながら、“良かった時代”を思い出してエモーショナルになりそう。それとは別に、噂話がコミュニティ内に波紋を広げるようなことも予感されます。
さらに、逆行中の冥王星(運命)と木星双子座が緩やかに繋がっていることにより、個人のレベルだけではなく、社会や世界という大きな枠組みにおいても、過去を振り返る動きが起こるでしょう。
蟹座エリアの金星は、牡牛座エリアの火星と調和的にコネクトしていきます。「まず生きている人間の心と身体を大切にする」「人が制度に合わせるのではなく、人に制度を合わせていく」といった考えが実社会に反映されそうです。必要なものを大きな声で要求することが重要になる場面かもしれません。
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