蟹座の星模様
泣いて笑って
今週は、悲しんだり喜んだり、心が忙しくなりそうです。
魚座エリアの土星(試練)がステーション(留)になり、その後逆行する影響で、心の支えとしていたものを信じられなくなるような出来事に見舞われるかもしれません。運命の理不尽さに悲観的になってどんより沈みそうです。
土星は、信じるとは本来は能動的で覚悟や責任を伴うものだと語りかけてきます。信頼を裏切られたとしても、信じるという選択をしたのは自分だったということをまずは認めてみましょう。
そしてこの土星に、蟹座エリアを運行している水星(思考)が調和的に繋がっています。それにより、状況の確認と理解のために過去を振り返ることができるでしょう。また、自分のことを熟知してくれている人と話すことで、心をまっすぐに見つめることもできます。
また、牡牛座エリアの火星(意欲)と蟹座エリアの金星(愛と喜び)も調和的に繋がります。火星牡牛座は熱烈な応援で勇気づけてくれる友人、金星蟹座は「ありのままの自分を認める喜び」を歌う吟遊詩人のようです。ちょっとした苦しみなら笑って乗り越えていけるパワーが生まれそうです。
木星(成長・拡大)は双子座エリアを運行し、緩やかに、逆行中の冥王星と仲良くリンクしています。大きな運命の前ではなるようにしかならない、という感覚が湧き、肩の力を抜くことができるでしょう。運気の流れに静かに耳を澄ますイメージを持ってみましょう。
今週の全体の空模様
懐かしい場所へ
「『ふつう』には人を抑圧する面と、心を解放する面の両方があるのが重要である。『ふつうにしなさい』と言われると苦しいが、『そんなことされたら、ふつうは傷つくよ』と言われると助かる。『ふつう』には包摂と排除の両方が含まれている」
───東畑開人『ふつうの相談』
「懐かしい時代」に戻って浸りたくなる週。先週に引き続き、太陽と水星(コミュニケーション)、金星(愛と幸運)が蟹座を運行しています。蟹座は、庇護的で包み込むようなエッセンスを持っています。さらに、防衛心が強く、保守的な性質があり、仲間との連帯からくる安心感を重視します。
また、多数派や一般的という意味での「ふつう」に属することに価値を置くのが蟹座の特徴。多くの人と感覚を共有していこうとするサイン(星座)です。蟹座に天体が多く運行する今週は、包摂的なエッセンスや、共感の力に守られるでしょう。
魚座エリアの土星(社会性・責任)は速度を落とし、ステーション(留)という状態になり、30日には逆行し始めます。また土星が水星と調和的に繋がっているので、身内で集まって近況を報告し合ったり、親しい人と昔を懐かしんだりする場面が想起できます。これまでの苦労をねぎらいながら、“良かった時代”を思い出してエモーショナルになりそう。それとは別に、噂話がコミュニティ内に波紋を広げるようなことも予感されます。
さらに、逆行中の冥王星(運命)と木星双子座が緩やかに繋がっていることにより、個人のレベルだけではなく、社会や世界という大きな枠組みにおいても、過去を振り返る動きが起こるでしょう。
蟹座エリアの金星は、牡牛座エリアの火星と調和的にコネクトしていきます。「まず生きている人間の心と身体を大切にする」「人が制度に合わせるのではなく、人に制度を合わせていく」といった考えが実社会に反映されそうです。必要なものを大きな声で要求することが重要になる場面かもしれません。
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