牡羊座の星模様
食卓を囲んで
魚座エリアの土星(節度・試練)が、牡羊座にとって、「目に見えないもの」を意味する場所で速度を落とし、ステーション(留)という状態になります。そして30日には逆行し始めます。
このエリアは、深い海の底のように普段は感知できない心の部分を表します。すっかり忘れていた過去の嫌な記憶が蘇ってきたり、“何となく”不安になったりするかもしれません。しかし、この土星には、蟹座エリアの水星(知性・コミュニケーション)が調和的に繋がっています。
近しい人と話をしたり、日記を書いたりしてアウトプットすれば気持ちを落ち着けることができるでしょう。見えていなかったものが見えてくることもありそうです。また、無理にポジティブに振る舞わないようにするといいかもしれません。
先週に引き続き、蟹座エリアを、太陽、水星、金星(愛と幸運)が運行しています。このエリアは、「家庭や家族」「自室や居場所」「基盤や帰属コミュニティ」を意味します。そのため、家や家族や仲間といった「ホーム」がテーマとして出てきます。自室で過ごす時間が増えそうです。掃除や片付けに勤しむのにも向いているタイミングです。
金星と牡牛座エリアの火星が仲良く繋がることから、心地よい居場所とはどんなものであるのかを再確認しそうです。家族や仲間に、勢いで気前よく奢りたくなるとき。出し過ぎないように、予算を決めておくと良いでしょう。
今週の全体の空模様
懐かしい場所へ
「『ふつう』には人を抑圧する面と、心を解放する面の両方があるのが重要である。『ふつうにしなさい』と言われると苦しいが、『そんなことされたら、ふつうは傷つくよ』と言われると助かる。『ふつう』には包摂と排除の両方が含まれている」
───東畑開人『ふつうの相談』
「懐かしい時代」に戻って浸りたくなる週。先週に引き続き、太陽と水星(コミュニケーション)、金星(愛と幸運)が蟹座を運行しています。蟹座は、庇護的で包み込むようなエッセンスを持っています。さらに、防衛心が強く、保守的な性質があり、仲間との連帯からくる安心感を重視します。
また、多数派や一般的という意味での「ふつう」に属することに価値を置くのが蟹座の特徴。多くの人と感覚を共有していこうとするサイン(星座)です。蟹座に天体が多く運行する今週は、包摂的なエッセンスや、共感の力に守られるでしょう。
魚座エリアの土星(社会性・責任)は速度を落とし、ステーション(留)という状態になり、30日には逆行し始めます。また土星が水星と調和的に繋がっているので、身内で集まって近況を報告し合ったり、親しい人と昔を懐かしんだりする場面が想起できます。これまでの苦労をねぎらいながら、“良かった時代”を思い出してエモーショナルになりそう。それとは別に、噂話がコミュニティ内に波紋を広げるようなことも予感されます。
さらに、逆行中の冥王星(運命)と木星双子座が緩やかに繋がっていることにより、個人のレベルだけではなく、社会や世界という大きな枠組みにおいても、過去を振り返る動きが起こるでしょう。
蟹座エリアの金星は、牡牛座エリアの火星と調和的にコネクトしていきます。「まず生きている人間の心と身体を大切にする」「人が制度に合わせるのではなく、人に制度を合わせていく」といった考えが実社会に反映されそうです。必要なものを大きな声で要求することが重要になる場面かもしれません。
Netflix『極悪女王』の舞台裏が沁みる!