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6月17日〜6月23日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24〜11/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

6月17日〜6月23日の空模様

蠍座の星模様

愛を泳ぐ

17日に水星(思考・知性)・金星(愛・喜び)が、21日には太陽が蟹座エリアに入ります。蠍座と蟹座はどちらも水のエレメントに属し、心と心で通じ合い、共感することを大切にします。濃い人間関係を重んじる2サイン(星座)です。

蟹座に天体が集まる今週と、これから1カ月続く太陽蟹座運行期間は、人との絆や愛、信頼を築きやすいときとなります。精神的な“居場所”を与えられるかもしれません。

ただし、双子座エリアを運行している木星(成長)は「気持ちを言語化」しましょうと、メッセージを発しています。言葉で要望を表現せず、テレパシーのように気持ちが伝わることを期待すると行き違いが起こるかもしれません。

また、太陽と水星、金星が運行する場所は、「神の啓示を聞く場所」であり、遠方への旅を意味します。向上心を持って挑んでいることが軌道に乗りやすいとき。海外との縁も深まります。知りたい情報やアイテムなどが、海外発のもので見つかるかもしれません。

22日には山羊座で満月が起こります。今年1月の山羊座新月は、「対話スキルを磨くこと」が種蒔きのテーマでした。それから半年の間、対話を通して人の意外な一面を知ることができたのではないでしょうか。

山羊座満月では、半年前に比べてリラックスして他者と交流できていると気がつきそうです。交友関係を広げていきたくもなりそうです。

今週の全体の空模様

癒やしと回復への道

「いつの日か誓いは栞になるだろう 思い出すたび風ふく場所で」
───榊原 紘『悪友』

今週は、17日に水星(知性・コミュニケーション)と金星(愛と喜び)が蟹座エリアに入り、21日には太陽が蟹座エリアに入り夏至を迎えます。夏至は占星術ではとても大きな区切りです。さらに22日に山羊座満月が起きるので、今週は世の中の潮目が大きく変わるのを実感しそうです。

夏至の星図は、冬至までの約半年間のムードを教えてくれます。今週の夏至図を見ると、同じ理想を目指す人が集まって水面下で団結していく様子が浮かびます。これから半年の期間は、多くの人が夢見るものによって、世界の在り方が変わっていくとき。誰を仲間とするか、誰と連帯するか、皆が考え始めるでしょう。

心強い仲間を見つけてチーム愛を育めるときでもあります。一方、身内との絆が強固になる分、一度“敵”と見なしたものを排除する動きは加速します。

山羊座満月では、木星双子座が天の高い位置で強い存在感を放っています。このポイントは「古風な井戸」と呼ばれており、ここに木星が輝くことで、井戸の所有者が喉が渇いている人に水を差し出す場面が浮かびます。

満月は、新月以降の半年間のテーマに一区切りつくとき。山羊座新月から今週までの半年間で、全体(社会)が病んでいればいくら努力をしても報われないかもしれないと気がついた人もいたでしょう。「どんな政治を求めるか」を考える期間でした。

そしてこの山羊座満月のタイミングで、井戸の水を分け与えていくような「富の再分配」が求められることになります。木星が、「多くの人の役立つものとは何か」と問いを投げかけてもくるでしょう。

特定の層に集中している“富”を社会に広く分配し、格差を縮めていこうと訴える声が大きくなります。

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唐田えりか

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