獅子座の星模様
海に沈むように
獅子座は、意欲を燃やして高みを目指す性質の火のエレメントに属し、支配星は太陽です。今週、太陽と水星(知性)、金星(愛と幸運)が蟹座を運行します。蟹座は、獅子座とは対照的に、情緒や共感を重んじる水のエレメントに属し、支配星は月です。
占星術では、太陽は“男性原理”=昼の光がもたらす明晰さを表し、月は“女性原理”=夜の闇がもたらす癒やしを表します。そのため、蟹座の持つエッセンスは獅子座の持つパワーとは馴染みにくいかもしれません。
しかし、今週から太陽も蟹座エリアを運行するため、獅子座への蟹座的影響がじんわりと出てきます。心の柔らかさを大切にしたくなるでしょう。少しセンチメンタルになるかもしれません。
また、太陽と水星、金星が運行する場所は、獅子座にとって「目に見えないもの」を意味します。そのため、暗い海にサーチライトの光が差し込むように、自分の心の暗い面が浮かび上がりそうです。コンプレックスや、そこにあるのに見ようとしていなかった弱点を直視することになるのかも。
22日には山羊座で満月が起こります。今年1月の山羊座新月以降、仕事での細かい調整に心を砕いてきたかもしれません。トライアル&エラーを乗り越えて得たものも多いのではないでしょうか。
山羊座満月では、半年間を振り返るとともに、伸び悩みを感じるかもしれません。しかし、少し視点を変えれば打開策が見えてくるでしょう。助っ人が現れる予感もします。
今週の全体の空模様
癒やしと回復への道
「いつの日か誓いは栞になるだろう 思い出すたび風ふく場所で」
───榊原 紘『悪友』
今週は、17日に水星(知性・コミュニケーション)と金星(愛と喜び)が蟹座エリアに入り、21日には太陽が蟹座エリアに入り夏至を迎えます。夏至は占星術ではとても大きな区切りです。さらに22日に山羊座満月が起きるので、今週は世の中の潮目が大きく変わるのを実感しそうです。
夏至の星図は、冬至までの約半年間のムードを教えてくれます。今週の夏至図を見ると、同じ理想を目指す人が集まって水面下で団結していく様子が浮かびます。これから半年の期間は、多くの人が夢見るものによって、世界の在り方が変わっていくとき。誰を仲間とするか、誰と連帯するか、皆が考え始めるでしょう。
心強い仲間を見つけてチーム愛を育めるときでもあります。一方、身内との絆が強固になる分、一度“敵”と見なしたものを排除する動きは加速します。
山羊座満月では、木星双子座が天の高い位置で強い存在感を放っています。このポイントは「古風な井戸」と呼ばれており、ここに木星が輝くことで、井戸の所有者が喉が渇いている人に水を差し出す場面が浮かびます。
満月は、新月以降の半年間のテーマに一区切りつくとき。山羊座新月から今週までの半年間で、全体(社会)が病んでいればいくら努力をしても報われないかもしれないと気がついた人もいたでしょう。「どんな政治を求めるか」を考える期間でした。
そしてこの山羊座満月のタイミングで、井戸の水を分け与えていくような「富の再分配」が求められることになります。木星が、「多くの人の役立つものとは何か」と問いを投げかけてもくるでしょう。
特定の層に集中している“富”を社会に広く分配し、格差を縮めていこうと訴える声が大きくなります。
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