双子座の星模様
嵐翠けぶる
双子座は支配星に水星(思考・知性)を持ち、物事を論理的に捉えて分析することを好みます。ゆえに、感情の波に揺れ動かされるのは苦手。一方、今週太陽・水星・金星(愛と幸運)の3天体を擁する蟹座は、感情そのもののような性質を持つサイン(星座)です。喜んだり悲しんだり、気持ちのアップダウンをとても自然に受け入れています。
そのため、今週は、エモーショナルな自分を認めざるを得なくなるかもしれません。そして、その心のエネルギーを糧に前進することもできるでしょう。他者の気持ちに寄り添うことで、スムーズに物事を進められます。
また、双子座にとって、太陽・水星・金星が運行する場所は、「所有・財源の部屋」であり、「価値」を意味します。自分の力をチームメンバーのために使うことに価値を見出せそうです。
22日には山羊座満月が起きます。今年1月の山羊座新月では、「しっかりと集団と結び付きその中での役割を受け入れる」「共同体に貢献することを喜びとする」というテーマで種蒔きをしました。この半年間、チームで働く機会が増えたり、いつもと違うグループで企画が立ったりしたでしょう。
今週の満月では、そうした経験が実を結びます。全体のために自らイニシアチブを取り周囲を巻き込む「台風の目」の役ができるという実感が湧きそうです。理想や信念が人に伝わった手応えも感じられそうです。
今週の全体の空模様
癒やしと回復への道
「いつの日か誓いは栞になるだろう 思い出すたび風ふく場所で」
───榊原 紘『悪友』
今週は、17日に水星(知性・コミュニケーション)と金星(愛と喜び)が蟹座エリアに入り、21日には太陽が蟹座エリアに入り夏至を迎えます。夏至は占星術ではとても大きな区切りです。さらに22日に山羊座満月が起きるので、今週は世の中の潮目が大きく変わるのを実感しそうです。
夏至の星図は、冬至までの約半年間のムードを教えてくれます。今週の夏至図を見ると、同じ理想を目指す人が集まって水面下で団結していく様子が浮かびます。これから半年の期間は、多くの人が夢見るものによって、世界の在り方が変わっていくとき。誰を仲間とするか、誰と連帯するか、皆が考え始めるでしょう。
心強い仲間を見つけてチーム愛を育めるときでもあります。一方、身内との絆が強固になる分、一度“敵”と見なしたものを排除する動きは加速します。
山羊座満月では、木星双子座が天の高い位置で強い存在感を放っています。このポイントは「古風な井戸」と呼ばれており、ここに木星が輝くことで、井戸の所有者が喉が渇いている人に水を差し出す場面が浮かびます。
満月は、新月以降の半年間のテーマに一区切りつくとき。山羊座新月から今週までの半年間で、全体(社会)が病んでいればいくら努力をしても報われないかもしれないと気がついた人もいたでしょう。「どんな政治を求めるか」を考える期間でした。
そしてこの山羊座満月のタイミングで、井戸の水を分け与えていくような「富の再分配」が求められることになります。木星が、「多くの人の役立つものとは何か」と問いを投げかけてもくるでしょう。
特定の層に集中している“富”を社会に広く分配し、格差を縮めていこうと訴える声が大きくなります。
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