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6月10日〜6月16日 双子座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の双子座(5/21〜6/21生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

双子座の星模様

自分との約束

今週は、双子座エリアに、太陽と水星(思考・情報)、金星(愛と幸運)が重なり合いながら運行しています。さらに、双子座エリアの木星(成長・拡大)が水瓶座エリアを逆行中の冥王星(極端さ)と緩く調和的に繋がっています。この影響で、魂が大きな風に煽られて、膨らんでいくようなとき。

好奇心たっぷりに、新しいものを追いかけたくなるでしょう。浮上するエネルギーが全身に溢れてくるときです。しかしそこに、土星(節度・責任)がぶつかり、ブレーキをかけてきます。

さらに、週後半になると、太陽・水星・金星の3天体に対し、海王星(夢・スピリチュアリティ)が厳しい角度を取ります。遊びに行きたい気持ちが強まり、仕事中も気が散ってしまいそうです。「自由に外に飛び出したい心VS仕事の責任」といった構図になります。

一方で、火星(意欲・闘争心)は先週に引き続き冥王星と激しくぶつかり合っています。この配置によって発生する火花で、去年(木星牡牛座期)に自分が立てた目標や自分と結んだ約束を思い出しそうです。

今、目標達成のためにやらなければならないことがあるのに、後回しにしたり見ないふりをしたりしていないでしょうか。双子座は「飽きっぽさ」や「諦めの早さ」という要素も持っています。

自身のエリアに天体が集中している今週こそ、己の弱さを直視してみましょう。気合を入れ直せそうです。ここで踏ん張れば、大きな成果を得られるでしょう。

今週の全体の空模様

柔らかな感受性と、闘う力

「日常の瑣事にいのちあれ/生活のくまぐまに緻密なる光彩あれ/われらのすべてに溢れこぼるるものあれ/われらつねにみちよ」
───高村光太郎「晩餐」

星々のエネルギーによって世界が撹拌されていきます。

今週は、双子座後半エリアを太陽・水星(知性)・金星(愛と美)が重なりながら運行します。この3天体に、週前半は土星(節度・責任)が、週後半は海王星(スピリチュアリティ)がぶつかります。

土星は魚座エリアを運行し、“信じる・信じない”の判断を深く学ぶ機会を与えてくれるでしょう。表面に出ている情報をそのまま信じずに、自ら検証していく姿勢が求められます。

海王星も魚座エリアを運行し、「夢やスピリチュアリティ」を世の中に浸透させます。それがポジティブに作用すれば、固定観念に囚われないインスピレーションを得やすい1週間になるでしょう。

知覚の“アンテナ”は双子座エリアにいる3天体によって補強され、海王星のスピリチュアリティに刺激されるため、世界のありとあらゆるものと感応し、共鳴します。今週はさらに、感じたことを言葉にして多くの人に伝える力も高まるでしょう。

海王星魚座がネガティブに働くと、嘘や幻で人心が惑わされるでしょう。テレビや新聞、インターネットなどに間違った情報が増えます。さらに、現実逃避のためのコンテンツが大量に出回るでしょう。絶対に信じられる情報というものを想定せず、物事を懐疑性をもって多面的に見つめることが大切です。

先週に引き続き、牡牛座エリアを運行する火星(意欲・闘争心)が、水瓶座エリアを逆行中の冥王星(破壊と再生)とぶつかり合っています。火星の象意には、戦い、熱、傷、トラブルなども含まれます。そのため、この2天体の繋がりから浮かんでくるイメージは、平和とは言い難いかもしれません。

しかし、火星のエネルギーは人々の義憤として発露する可能性もあります。心の火力を上げ、大きな声で叫び、銅鑼や太鼓を叩いて行進する。そうやって思いを表明するために、火星が活用されることもあるでしょう。世界を劇的に変える力が湧き上がってくるときでもあります。

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