山羊座の星模様
ワルツを踊るように
17日に水星（思考・知性）・金星（愛・喜び）が、21日には太陽が蟹座エリアに入ります。山羊座と蟹座はオポジション（対向）関係にあり、互いに対になるイメージを多く持っています。
たとえば、山羊座のキーワードは、「父権的、社会、努力、冷徹」で、蟹座には「母権的、家庭、甘え（甘やかし）、温情」というキーワードが並びます。共通点もあり、その場のリーダーや“保護者”になる素養や、悲観的な感性をともに持っています。
蟹座に天体が集まる今週と、これから1カ月続く太陽蟹座運行期間は、蟹座的なエッセンスに包まれて、人に甘えたり甘えられたりすることがあるかもしれません。
また、太陽と水星、金星が運行する場所は、「人間関係・社交の部屋」であり、結婚やパートナーシップを意味します。「私」と「あなた」が向かい合い、個人と個人が真摯に、互いの本質を知っていくことが大切なテーマとなってあらわれるでしょう。パートナーシップを結びたい人にとってはチャンスタイムです。
22日には山羊座で満月が起こります。今年1月の山羊座新月では、「自分ができる社会貢献を増やす」ことが種蒔きのテーマでした。以降半年間、分析力が上がり、改善点がクリアに見えてきたかもしれません。
今週の山羊座満月では、クリアになったからこそ、その課題に圧倒されてしまいそう。常識が覆されるようなことも起こりそうです。自らを奮起させるために、気持ちの切り替えをしていきましょう。
今週の全体の空模様
癒やしと回復への道
「いつの日か誓いは栞になるだろう 思い出すたび風ふく場所で」
───榊原 紘『悪友』
今週は、17日に水星（知性・コミュニケーション）と金星（愛と喜び）が蟹座エリアに入り、21日には太陽が蟹座エリアに入り夏至を迎えます。夏至は占星術ではとても大きな区切りです。さらに22日に山羊座満月が起きるので、今週は世の中の潮目が大きく変わるのを実感しそうです。
夏至の星図は、冬至までの約半年間のムードを教えてくれます。今週の夏至図を見ると、同じ理想を目指す人が集まって水面下で団結していく様子が浮かびます。これから半年の期間は、多くの人が夢見るものによって、世界の在り方が変わっていくとき。誰を仲間とするか、誰と連帯するか、皆が考え始めるでしょう。
心強い仲間を見つけてチーム愛を育めるときでもあります。一方、身内との絆が強固になる分、一度“敵”と見なしたものを排除する動きは加速します。
山羊座満月では、木星双子座が天の高い位置で強い存在感を放っています。このポイントは「古風な井戸」と呼ばれており、ここに木星が輝くことで、井戸の所有者が喉が渇いている人に水を差し出す場面が浮かびます。
満月は、新月以降の半年間のテーマに一区切りつくとき。山羊座新月から今週までの半年間で、全体（社会）が病んでいればいくら努力をしても報われないかもしれないと気がついた人もいたでしょう。「どんな政治を求めるか」を考える期間でした。
そしてこの山羊座満月のタイミングで、井戸の水を分け与えていくような「富の再分配」が求められることになります。木星が、「多くの人の役立つものとは何か」と問いを投げかけてもくるでしょう。
特定の層に集中している“富”を社会に広く分配し、格差を縮めていこうと訴える声が大きくなります。
宇宙の美を投影する、青漆のダイヤル。「カンパノラ」の新作時計、“宙鏡”
