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6月10日〜6月16日 蟹座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蟹座(6/22〜7/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

6月10日〜6月16日の空模様

蟹座の星模様

物語の再構築

水エレメントに属する蟹座は、仲間や家族としっかり繋がることで安心感を得ます。しかし、今週は自分の人生について考えるために、周囲と心理的な距離を置くことになりそうです。

牡牛座エリアの火星(意欲・闘争心)と水瓶座エリアを逆行中の冥王星(運命)がぶつかり合うと、人間関係がこじれやすくなります。ずっと我慢してきたこと、違和感を抱いていたことに耐えられなくなるかもしれません。

そうしたネガティブな局面からポジティブな道を切り開くには、まずは今までの自分を作ってきた環境を見直すことが必要になるでしょう。

「自分」を構成している要素の中で、自ら選んだのではないものを見つめ直してみましょう。そこから、改めて自分自身で選択を重ねることで、新しい物語を書いていけます。知らずにかけられていた“呪縛”を解くきっかけも得られそうです。

双子座エリアには、太陽と水星(思考・情報)、金星(愛と幸運)が重なり合いながら運行しています。自分の世界に閉じこもって、好きなものに浸りたくなるかもしれません。

週前半にこの3天体に土星が厳しい角度を取ります。ますます好きなものだけを追い求めたくなりそうです。週後半に海王星が3天体にコンタクトしてくると、どこか遠くへ行きたいという気持ちが高まります。空想に耽ることも増えるかもしれません。何かに没頭して学ぶには良いタイミングです。

今週の全体の空模様

柔らかな感受性と、闘う力

「日常の瑣事にいのちあれ/生活のくまぐまに緻密なる光彩あれ/われらのすべてに溢れこぼるるものあれ/われらつねにみちよ」
───高村光太郎「晩餐」

星々のエネルギーによって世界が撹拌されていきます。

今週は、双子座後半エリアを太陽・水星(知性)・金星(愛と美)が重なりながら運行します。この3天体に、週前半は土星(節度・責任)が、週後半は海王星(スピリチュアリティ)がぶつかります。

土星は魚座エリアを運行し、“信じる・信じない”の判断を深く学ぶ機会を与えてくれるでしょう。表面に出ている情報をそのまま信じずに、自ら検証していく姿勢が求められます。

海王星も魚座エリアを運行し、「夢やスピリチュアリティ」を世の中に浸透させます。それがポジティブに作用すれば、固定観念に囚われないインスピレーションを得やすい1週間になるでしょう。

知覚の“アンテナ”は双子座エリアにいる3天体によって補強され、海王星のスピリチュアリティに刺激されるため、世界のありとあらゆるものと感応し、共鳴します。今週はさらに、感じたことを言葉にして多くの人に伝える力も高まるでしょう。

海王星魚座がネガティブに働くと、嘘や幻で人心が惑わされるでしょう。テレビや新聞、インターネットなどに間違った情報が増えます。さらに、現実逃避のためのコンテンツが大量に出回るでしょう。絶対に信じられる情報というものを想定せず、物事を懐疑性をもって多面的に見つめることが大切です。

先週に引き続き、牡牛座エリアを運行する火星(意欲・闘争心)が、水瓶座エリアを逆行中の冥王星(破壊と再生)とぶつかり合っています。火星の象意には、戦い、熱、傷、トラブルなども含まれます。そのため、この2天体の繋がりから浮かんでくるイメージは、平和とは言い難いかもしれません。

しかし、火星のエネルギーは人々の義憤として発露する可能性もあります。心の火力を上げ、大きな声で叫び、銅鑼や太鼓を叩いて行進する。そうやって思いを表明するために、火星が活用されることもあるでしょう。世界を劇的に変える力が湧き上がってくるときでもあります。

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