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6月10日〜6月16日 牡羊座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡羊座(3/21〜4/19生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

牡羊座の星模様

柔らかな心

今週は、双子座エリアに太陽と水星(思考・情報)、金星(愛と幸運)が重なり合いながら運行しています。この場所は、牡羊座にとって「コミュニケーション」や「情報が行き来する場所」を意味し、明るく楽しい雰囲気が溢れています。気軽な交流の中で、噂話が飛び交うようなムードがあります。

週前半、太陽・水星・金星に、魚座エリアを運行する土星がぶつかります。この星の配置から浮かび上がってくるのは、朝霧に包まれた静かな湖畔を散歩する友人同士のイメージです。おしゃべりをする中で、心の深い部分をそっと吐露したくなるでしょう。信頼できる相手を探すのも、今週のテーマとなりそうです。

週後半になると、同じ3天体と海王星がぶつかり合う角度を成します。空想力や想像力が高まり、人に話しかけられても、集中できずに、耳に入った言葉からどんどん関係のない考え事を展開してしまいそうです。

先週に引き続き、火星(意欲・闘争心)は牡牛座エリアを運行し、水瓶座エリアを逆行中の冥王星と激しくぶつかり合っています。この影響で、手がけている仕事や友人との計画をより良くするためにいろいろとアイデアを加えたくなりそうです。

また、猛スピードでこなしてきたことを、立ち止まって振り返る必要も出てきそう。さらに、この星の配置には急なトラブルの兆しも見て取れます。金銭トラブルには念のため注意をしましょう。

今週の全体の空模様

柔らかな感受性と、闘う力

「日常の瑣事にいのちあれ/生活のくまぐまに緻密なる光彩あれ/われらのすべてに溢れこぼるるものあれ/われらつねにみちよ」
───高村光太郎「晩餐」

星々のエネルギーによって世界が撹拌されていきます。

今週は、双子座後半エリアを太陽・水星(知性)・金星(愛と美)が重なりながら運行します。この3天体に、週前半は土星(節度・責任)が、週後半は海王星(スピリチュアリティ)がぶつかります。

土星は魚座エリアを運行し、“信じる・信じない”の判断を深く学ぶ機会を与えてくれるでしょう。表面に出ている情報をそのまま信じずに、自ら検証していく姿勢が求められます。

海王星も魚座エリアを運行し、「夢やスピリチュアリティ」を世の中に浸透させます。それがポジティブに作用すれば、固定観念に囚われないインスピレーションを得やすい1週間になるでしょう。

知覚の“アンテナ”は双子座エリアにいる3天体によって補強され、海王星のスピリチュアリティに刺激されるため、世界のありとあらゆるものと感応し、共鳴します。今週はさらに、感じたことを言葉にして多くの人に伝える力も高まるでしょう。

海王星魚座がネガティブに働くと、嘘や幻で人心が惑わされるでしょう。テレビや新聞、インターネットなどに間違った情報が増えます。さらに、現実逃避のためのコンテンツが大量に出回るでしょう。絶対に信じられる情報というものを想定せず、物事を懐疑性をもって多面的に見つめることが大切です。

先週に引き続き、牡牛座エリアを運行する火星(意欲・闘争心)が、水瓶座エリアを逆行中の冥王星(破壊と再生)とぶつかり合っています。火星の象意には、戦い、熱、傷、トラブルなども含まれます。そのため、この2天体の繋がりから浮かんでくるイメージは、平和とは言い難いかもしれません。

しかし、火星のエネルギーは人々の義憤として発露する可能性もあります。心の火力を上げ、大きな声で叫び、銅鑼や太鼓を叩いて行進する。そうやって思いを表明するために、火星が活用されることもあるでしょう。世界を劇的に変える力が湧き上がってくるときでもあります。

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