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6月3日〜6月9日 蟹座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蟹座(6/22〜7/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

蟹座の星模様

ネガティブケイパビリティ

今週は、双子座エリアに太陽と月、水星(思考・情報)、金星(愛と幸運)、木星(成長)の5天体が運行しています。蟹座にとってこの場所は「目に見えないもの」を意味します。

3日に水星双子座(知性)が水瓶座エリアで逆行中の冥王星(極端さ)と繋がると、自分がどんなもので構成されているのか分析したくなるかもしれません。

6日は双子座新月が起こります。新月には金星が重なり、さらに魚座エリアを運行する土星(節度)が繋がっているため、心が繊細になり、感じやすくなるかもしれません。自分でも持て余してしまいそうです。

揺らぎやすい心を守るために、神聖で安全な場所に隠れたくなりそうです。白黒はっきりさせようとせず、曖昧さを容認してみましょう。

さらに新月のタイミングでは、木星と、水瓶座エリアを逆行する冥王星(運命)が調和的にリンクしています。過去の良い記憶も嫌な記憶も、すべてが魂の成長の糧になるのを感じられるでしょう。

双子座新月から双子座満月までの半年間のタームでは、心の深い場所に飛び込む勇気が必要になりそうです。アファメーションは「不確実性を受容する」をテーマにすると良いでしょう。

9日、火星(闘争心)が牡牛座エリアに入り、冥王星と厳しい角度でぶつかり合います。親や親族などから急な連絡が入りそうです。断りにくい頼みごとをされるかも。

今週の全体の空模様

言葉を味方に

「また、コトバは芸術の母でもある。芸術はいつも彼方なる世界を感じさせる。コトバは彼方の世界から境域の壁を壊しながら到来する。音楽、絵画、彫刻、舞踏などそれぞれの芸術においては、音、色、形、踊りは高次な意味でのコトバとして働く」
───若松英輔『生きる哲学』

今週は、太陽、月、水星、金星、木星の5天体が双子座エリアに集まっています。

そのうち水星と木星には、水瓶座エリアの冥王星(運命)がコンタクトしてきます。本来、双子座のエッセンスは「爽やかな風」に似ていますが、この星の配置によって、「暴風」のように荒々しさを帯びそうです。虚実入り交じった情報の海の上を吹き荒れ、船を難破させてしまうかもしれません。

この嵐を乗り切るためには、真実を見抜くリテラシーが必要になります。

3日、水星(知性・コミュニケーション)がホームグラウンドである双子座エリアを運行し始めます。そして4日には木星(成長・拡大)と重なります。水星双子座の要素である、素早い情報伝達や交渉能力、優れた言語感覚などが木星の存在により大きく膨らみます。

週前半、水瓶座を逆行中の冥王星と水星とは仲良くリンクしています。そのため、情報を扱うエネルギーは、過去数十年にわたるデータを見直す方向へと活かされそうです。

社会全体で、国が優先すべきことは何なのかを考えることもできるでしょう。そうして盛り上がった議論が実際のムーブメントへと繋がるかもしれません。「ペンは剣よりも強し」という言葉が想起されます。

冥王星はまた、週を通して木星とも調和的に繋がります。不満や疑問について「もっと積極的に声に出していいのだ」というムードが広がりそう。気軽にデモや署名など社会運動に参加する人も増えるでしょう。不正義に対して声を上げるアクションは続き、日常化していきそうです。

また、双子座は“ゴシップ”という象意を持っています。双子座が多くの天体を抱える今週は、スキャンダラスな話題が世を騒がせるかもしれません。

6日には双子座新月が起こります。この新月には金星が重なります。そして新月と金星に土星が厳しい角度でコネクトします。この配置から浮かんでくるのは、若いアーティストたちが活躍する姿。彼らの表現は、一見かわいらしく、軽やかなものかもしれません。

しかしそこに込められているのは、人道主義や生命の尊重など、真摯で力強いメッセージです。柔らかい感性で愛と平和を訴えていくイベントなども、至る所で行われそうです。

新月には、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。各星座ごとにテーマは変わりますが、「何かの影響を受けて、柔らかく変化する」のは共通します。宣誓を5~10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の双子座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。

5月27日〜6月2日 蟹座の運勢【ブルータス週間占い】

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